伊那谷へ行きました。

先週の12日、長野県の伊那市にお邪魔しました。
前の晩が夜行列車で、翌日は別件で用があったのですが、「飯田線活性化シンポジウム」で講演を依頼されましたので、ぜひ参加させていただきたく、とんぼ返りの強行軍でした。
予定表を見ると、現地伊那市でシンポジウムが終了するのが17時半とのこと。時刻表を調べると、その時間からではその日のうちに電車では大多喜に戻れないため、仕方なく中央高速を車で行くことにしました。
本当は「あずさ」に乗って雪を頂く八ヶ岳を見ながら、帰りは飯田線を走破して豊橋に出て・・・何て考えたのですが、私のスケジュールが許してくれないんです。
だから、応援団の鈴木助役に頼んで運転要員として付き合ってもらって、朝7時に出て夜10時に戻るという強行軍でしたが、天気が良くてとても良い景色を眺めながら伊那市へお邪魔しました。


八ヶ岳に諏訪湖。
きれいでしょう。
千葉県が逆立ちしても長野県にかなわない景色ですね。
もっとも、長野県も逆立ちしても千葉県にはかないません。
海がないですからね。(笑)

シンポジウム会場でご挨拶される伊那市の白鳥市長さんです。
当日のシンポジウムの様子は こちら(中日新聞の電子版です。)

シンポジウムが終了した後、パネラーの皆様方と記念撮影。
中央が白鳥市長さんです。
飯田線を何とか守り活性化させたいと、皆様一生懸命です。
こういう熱心さというのは必ずJRに伝わりますからね。
あとは、伝え方の問題です。
この伊那市の皆様方の活動の特長は、乗車促進運動はもちろんですが、もっともっと飯田線を地域の資源として、観光客を呼ぶツールとして考えたいということで、私はいすみ鉄道の取り組み事例を紹介にし行ったのですが、地域の皆様の考え方がいすみ鉄道沿線地域よりも進んでいるなあと思いました。
人口が減少していく一方の地域で、いくら乗車促進運動をやったところで結果は知れています。
それよりも、せっかくあるローカル線を地域の宝として、資源として利用することで、地域も一緒に浮上しましょう。
これが私が就任以来一貫して申し上げているお題目なんですが、田舎の人って、自分が住んでいる地域を宝物として、資源として見ることがなかなかできないんですね。
この辺りが地域が活性化するかどうかのネックでしょう。
今までと同じやり方をやっていたのでは、どんどん衰退していきます。
今までと違ったことをやらなければ、望む結果は出てこないんです。
ここら辺をわかっているかどうか。
わかっていて実際に動き出せるかどうか。
動き出しても正しい方向へ行かれるかどうか。
そして描いた結果にたどり着けるかどうか。
課題は山積のようですが、伊那市を見ていると、動き始めている地域もあるんだと思う次第です。
子のたまわく
学びて思わざるはすなわちくらし、
思いて学ばざるはすなわちあやうし。
2500年も前の人でさえ気づいていたんです。
でも、できるかなあ。
伊那市の皆様、お招きいただきましてありがとうございました。
一緒にがんばりましょう。
さて、私はいつになったら花輪線や飯田線をのんびりと旅行できるご身分になれるのでしょうか。