本日の講演

本日はお台場のホテルで開催された「地域活性化シンポジウム2014」で基調講演をさせていただきました。
日本全国の行政で観光を担当している部署の方々が集まって、「ワクワクが未来を創る」というスローガンで開催されたシンポジウムですが、観光関係の行政の方々に足りないのは、自分が自分の仕事にワクワクしているかということのようで、「自分がやっててワクワクしないことで、お客さんが来るわけない!」という切り口で、いろいろな事例を研究し、自分たちの地域に取り入れましょうという内容です。
面白いなあと思ったのは、私がお願いされた基調講演のテーマ。
「観光資源なしに地域が活性化した秘密」
私は、いすみ鉄道沿線地域が活性化したかどうかと尋ねられると、はたして「YES」と答えてよいものかどうか不安になりますが、房総半島の中部にある「ここには何もないがあります。」という地域が今や観光客が一年中訪れるようになったのですから、全国の行政で観光に携わっていらっしゃる方々から見たら、特筆ものなのでしょう。
何も産業がない田舎の地域でも、観光で勝負することはできますから、私は観光は立派な産業であると思っていますが、「イベントをやったらゴミばかり出て、こんなイベントはやめた方が良い。」という人が実行委員をやっているような地域では観光を産業化することは難しいのは事実だと思います。

明日、あさっては大多喜のお城まつりですが、今年は臨時列車運転の要請もなく、以前に行われていたいすみ鉄道利用者へのくじ引きなどの企画の話もありませんでしたので、私としてもどうご紹介してよいやら何とも言えない状況ですが、明日は前夜祭、あさってが本祭です。
一見の価値はありますので、キハに乗りに来たらぜひ大多喜で途中下車してご覧になってみてください。
その際は、いすみ鉄道の売店か大多喜駅前の観光本陣の売店でお土産を買うのを忘れないようにお願いいたします。
祭りが終わったらゴミの山だったなんて言われないように、いすみ鉄道も観光本陣も、連携して一生懸命外貨を稼ごうと考えています。


[:up:] ワクワクしながら地域に眠る宝を掘り起こそう。
そうおっしゃるシンポジウム主催のRUSH JAPAN株式会社の齊藤多可志社長。
ワクワク感ってとても大事です。
北海道や四国、山陰など行政の観光関係の方々が全国からたくさんいらしていました。

基調講演のテーマです。

観光客でにぎわう国吉駅。
昨日大多喜の会合でこの写真を見せたら皆さん驚いていましたが、これは事実なんですね。
ただ、地域がこれらのお客様を自分のものに取り入れることができていないんです。
私は地元の皆さんが駅で市を開いても良いと思うんですが、もったいない話ですね。
あんまり言うとまた怒られちゃいますからこれ以上は言いませんが。


真冬から春先の寒い時期でも田んぼの真ん中にこれだけの人が集まるんですから、やっぱり地元のみなさんが取りこぼしのないようにすることが活性化なんだと思いますよ。
いきなり移住者なんて来るわけないんですから。
齊藤社長様、関係者の皆様、本日はありがとうございました。