由利高原鉄道さん、おめでとうございます。

4月29日の「河北新報」という宮城県の新聞の記事です。
[:down:][:down:] 由利高原・鳥海山ろく線と台湾・平渓線 姉妹鉄道協定締結
 秋田県由利本荘市の第三セクター由利高原鉄道の鳥海山ろく線が30日、台湾鉄路管理局のローカル線「平渓(へいけい)線」と姉妹鉄道協定を締結する。東北の地方鉄道路線が海外の路線と姉妹協定を結ぶのは初めて。両者が互いの魅力をPRし合い、乗客増につなげる。
 平渓線は、台北市に隣接する新北市内を走る12.9キロの路線。1922年開業の炭鉱専用線が前身で、七つの駅があり、沿線には観光客に人気の古い街並みや渓谷、山林地帯がある。
 鳥海山ろく線と平渓線は、ともに非電化の単線という共通点がある。由利高原鉄道の交流サイト「フェイスブック」の読者約2400人の中に、台湾人が外国人で最多の約160人いることから、同鉄道が昨年9月、台湾鉄路管理局に協定締結を打診し、ことし3月に内諾を得た。
 両者は協定に基づき、ホームページや駅などで互いの路線の魅力を発信し合うほか、両線のコラボレーションで製作するグッズの販売も計画する。
 由利本荘市も、長谷部誠市長が2012年度から毎年、台湾でトップセールスを行っており、市内には12年度は304人、13年度は524人の台湾人観光客が訪れている。由利高原鉄道の春田啓郎社長(62)は「協定締結をさらなる誘客の弾みにしたい」と話している。
[:up:][:up:] 春田社長さん、由利高原鉄道の皆さん、おめでとうございます。
ローカル線があれば、いろいろな使い方ができるその代表例ですね。
第3セクター鉄道の快挙です。
何しろ、30年近くも前に「お前なんかいらない」と国から切り捨てられたローカル線ですから、いうなれば、学校の先生から「ダメな子」のレッテルを貼られたようなものですが、その「ダメな子」が大人になって、立派に国際交流ができる人材になって、地域ばかりでなく、国にも貢献して、リーダーシップをとれるようになったわけで、公募社長として就任から4年でここまで来れたのですから、春田社長の実力のすごさがわかります。
それと、忘れてはいけないのが、地域の力ですね。
沿線の住民の皆様方が守り育ててきてくれたから、由利高原鉄道が今日も走っているんです。
先生から「ダメな子」と言われても、家に帰れば親や近所のおじさんおばさんが、「あなた良い子だから頑張りなさい。」と言い続けてくれたということなんですね。
いすみ鉄道沿線の住民の皆さんも全く同じで、いすみ鉄道を大切に守ってきてくれたんです。
3セク沿線にはそういう鉄道に対する「愛」があふれているんです。






昨日(30日)、午後4時から台湾国鉄本社がある台北駅の特設会場で行われた姉妹鉄道調印式。
すごいですよ。とにかくすごい。
地元由利本荘市の市長さん、秋田で一番読まれている秋田魁(さきがけ)新聞の記者さんも同行されています。
次はいすみ鉄道ですよ。
いすみ鉄道は台湾南部の集集線という路線と姉妹鉄道提携に向けて準備中です。
調印式には大多喜町長さん、いすみ市長さん来てくれるかなあ。
千葉日報さん、朝日新聞さん、読売新聞さん、毎日新聞さん、みなさん来てくれるかなあ。
由利高原鉄道は「おばこ号」のアテンダントさんが同行されたようですが、いすみ鉄道の場合は、誰が行くのでしょうか?
「私が行く!」という人はいますかね。
いすみ鉄道も、由利高原鉄道の春田社長さんのご指導の下、ローカル線の可能性をどんどん世界に発信していきたいと思います。
いやあ、めでたい、めでたい!