正月三が日

正月の三が日が無事に終わりました。
私は年末から泊まり込みでしたが、さきほど7日ぶりに自宅に戻りました。
と言っても、着替えと薬を取りに戻ったようなもので、明日の朝には再び大多喜へ出かけ、明日は泊まりになります。
この三が日、いすみ鉄道沿線にはたくさんの観光客、鉄道ファンの方々にいらしていただきました。
また、地元のおじいちゃん、おばあちゃん方が、東京から帰省してきたお孫さんを連れて、いすみ鉄道の列車に乗りに来てくれたり、その帰省をするときに、今まででしたら茂原や大原まで車で迎えに行かれていたのでしょうけれど、大きな荷物を持って、いすみ鉄道の列車から降り立つ娘さんやお孫さんを駅で出迎える地元の人たちの姿も多く見かけました。
いすみ鉄道が地元の皆様方や、観光客、そして鉄道ファンの皆様方に愛されて、大切に思われていることを実感できるのが、この時期です。
今年の三が日は、年末に発生した脱線事故の影響で、総元―西畑―上総中野の2駅間が今でも列車が運転できない状態になっていて、バスによる代行運転を行っています。
こういう事態は、いすみ鉄道始まって以来25年間経験したことがなく、代行バスを運転したり、途中の駅で列車を運転したりすることは、通常は行わないことですから、スタッフは臨機応変な対応を求められます。
私は、常日頃から、「鉄道会社の職員というのは、学校出た時からずっと鉄道で働いてきているものだから、フレキシブルで臨機応変な業務に対応することがとても苦手な人種である。」というお話をさせていただいていますが、それは、鉄道会社職員の一般論であって、いすみ鉄道のスタッフは、この非常事態にもかかわらず、実にフレキシブルで臨機応変に柔軟に業務に対応してくれています。
皆さん60歳を過ぎたベテラン揃いですから、正直申し上げて、臨機応変に業務に対応することは苦手な年齢だと思うのですが、いすみ鉄道の場合はその年齢のおじさんたちが、自分たちの知識と経験をフル活用して、若い世代を引っ張って行ってくれているのです。
こういう経験は、しない方がよいに決まっているのですが、この2~3年で鉄道マンになったスタッフが多い社内で、ベテランのおじさんたちが知識と経験をフル活用して列車を走らせている姿は、新米の人たちにとっては良い経験と言いますか、将来への財産になると思います。
きっとこういうことが、いすみ鉄道を廃線の崖っぷちから救った原動力になっているのだろう。
新年にあたって、あらためていすみ鉄道のスタッフの底力を感じる次第です。
ということで、休日ダイヤでの運行は明日とあさっての2日間。
その後、6日から平日ダイヤでの運転となりますが、現時点では6日以降も引き続き列車は総元駅で折り返し運転。総元―上総中野間はバス代行となる予定です。
学校は7日から始まりますが、総元―上総中野間は輸送量もそれほど大きくありませんので、平日はバス代行でも混乱は起きないと考えておりますので、その間に復旧工事を行いますが、運転再開は慎重になるべきだと考えています。
引き続き、ご利用の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
※年末年始期間中(12月30日~1月3日)のいすみ鉄道1日フリー乗車券の期間延長サービスは本日で終了いたします。
たくさんのご利用ありがとうございました。