JR北海道へ行ってきました。

先週末の土日にJR北海道へ行ってきました。
たずねたのは札幌の苗穂工場。
JR北海道ではDMVというバスと鉄道の両用車両を研究中で、特別にお願いして勉強会を設けていただき参加してきました。
DMVはデュアルモードビークル(両用自動車)のことで、マイクロバスなのだけれど鉄道線路の上も走れるという優れもの。
JR北海道では10年ほど前からこのDMVの研究を進めていて、すでに技術的な問題はほぼ解決し、実用化の一歩手前まで来ています。
一歩手前と言うとは、現在、世界中探しても、「ある時は線路を走る鉄道車両、またある時は道路を走る自動車」 というよう乗り物がないために、鉄道規則と道路の規則に縛られて、このような合いの子の車は法律的に走ることができないということ。
昨今皆様方が好んで使われる「コンプライアンスに引っかかる」ために、世界一の素晴らしい技術が実用化できない。これがあと一歩と言うことなのです。
これ、すなわち、「現在の日本の閉塞感の原因ここにあり!」と行き止まり状態の日本を象徴するような物。
だから、「コンプライアンス、コンプライアンス」と得意になっている連中は、コンプライアンス・バカ何て言われてしまうわけです。
新しいことを始めるときは、今までの物の延長線上ではなく、考え方そのものを変えなければ、何も先に進まないところまで来ていると思いませんか?
でもね、皆さん知ってますか?
このような「合いの子」のことを英語でなんて言うか。
そうです、「ハイブリッド」というのです。
昔は差別用語とも捉えられていた「合いの子」と言うことばも、英語で言うと最先端の意味の日常語なんです。
そう考えると、何となく先が見えそうな気がするでしょう。
このDМV、いすみ鉄道で走らせたらおもしろそうだと思いませんか?
上総中野から道路に降りて養老渓谷の温泉まで行ったり、上総亀山を結んで「夢の木原線実現」何てこともできそうじゃないですか。
線路さえあれば、いろいろなことができるのです。
その線路を維持させるためにはDMVは強い味方になるのです。

道路から線路への導入部分に入るDMV。

線路への導入部分で車輪を降ろします。

はい、これで線路の上に車輪が載りました。この間約1分。バスから鉄道へ早変わりです。

線路上をスイスイ走って行きました。

JR北海道の柿沼会長さん自ら技術的な装置を説明していただきました。開発についてとても熱意を感じました。こういう熱い方がTOPにいらっしゃるって、すごい会社ですね。

勉強会のメンバーで記念撮影。このメンバーも熱い人間の集まりです。皆さん、寒さもなんのその。2台のDMVを乗り比べたりして2回も3回も試乗しまくりました。
JR北海道の皆様、ありがとうございました。
ところで、いすみ鉄道で2台確定発注したいんですが、納期はいつになりますでしょうか?