この季節、午後の飛行機が面白いです。
東京から北へ向かう飛行機や、北から東京へ帰ってくる飛行機はコースを外れて右へ左へと迂回して飛んでいきます。
それは、雷雲を避けるため。
航空関係者は「Cb」と言いますが、Cumulonimbus、積乱雲のことです。
Cbは大きいものになると上空1万メートル以上に達しますから、飛行機が飛ぶ高度がちょうど引っかかります。
普通の雲だったら突っ込みますが、Cbはよけなければなりません。
なぜならば、Cbの中ではいくつもの上昇気流と下降気流がぶつかり合っていて、ひどい時にはこれにつかまると飛んでいられなくなることがあるからです。
発達期のCbは地上から見ていてもモクモクと上へ向かって大きくなっていくのが見えるほど気流が激しいく、デカいものになると直径数十キロ以上になります。
そして、それが、今の季節だと、栃木県上空や茨城県上空など、航空路上に立ちふさがっていますから、Cbがどちらの方向に移動しているかを考えながら大きく旋回して迂回するわけです。
写真はこの間、秋田に行くときのもので、午後4時ごろ、宇都宮の北方にあるCbを避けて飛んでいるところですが、このぐらい離れていても、気流の影響を受けて飛行機はガタガタと揺れます。
お姉さんが飲み物を配り始めるのもこのあたりで、コーヒーをもらったら蓋を付けてくれました。
そしてその直後に「ヒュー」。
突然降下するときのアレです。
男性の場合はタマタマの後ろのあたりが「ヒュー」となって、ジェットコースターなどで子どもたちが大騒ぎするアレです。
私はずっと、この「ヒュー」は男しか感じないものだと思っていたのですが、カミさんに言わせると、女性でも気持ちが悪いものということ。
詳しくは聞きませんでしたが、まあ、男にとっての永遠の謎ということにしておきましょう。
飛行機は安全な乗り物と言われていますから、少しぐらい揺れても、「ヒュー」があっても心配することはありません。
できればその揺れを楽しんだ方が飛行機旅行の醍醐味になると思います。
ただし、おなかの調子が悪い時は要注意。
人生、気を抜いてはいけないときというのが時々やってくるのです。
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