由利高原鉄道 30周年記念

昨日のブログで昭和の時刻表を学習した秋田県の由利高原鉄道ですが、昨日10月1日は開業30周年記念ということで、由利本荘市で30周年記念イベントが開催されました。
秋田県の関係者の皆様はもとより、全国からいろいろな方がご参加され、総勢250名を超える大きな式典となりました。
30周年記念おめでとうございました。
FACEBOOKではすでにご報告させていただきましたが、私もお邪魔させていただき、お祝いさせていただきました。


▲おばこ姿の衣装のアテンダントさんと春田社長さんです。


▲ご挨拶する春田社長さん。たくさんの人が出席されているのがお分かりいただけます。

▲こちらは祝賀会に駆け付けていただいた台湾国鉄の鐘副局長さんです。
局長さんが国鉄総裁ですから、副局長さんは国鉄副総裁にあたるとても偉い方です。


台湾国鉄幹部の方々は、式典に先立ち、由利高原鉄道にご乗車され、終点の矢島駅構内で桜の木を植樹されました。
上の写真は鐘副局長さんと春田社長さん。
サングラスの方は行政所の黄所長さんです。
黄さんと私は航空会社時代の昔から仲良しなんですが、黄さんはどんどん出世されて、きっとそのうちTOPになられる方だと思います。


▲台日鉄道交流促進協会会長、伊藤一己さんのFacebookページから。植樹の様子と歓迎セレモニーです。

30周年を祝ってくれるかのように鳥海山が初冠雪をいただく姿を見せてくれました。

さて、式典では表彰状の授与式も行われました。
赤いシャツを着た男性方は由利高原鉄道の応援団の方々です。
東京、大阪から駆けつけてくれました。
春田社長が感謝状を贈呈しています。
私も、どこかのタイミングで応援団の皆様方に感謝状を贈らなければバチが当たりますね。

▲こちらは東北鉄道協会会長としてご挨拶をされる津軽鉄道の澤田社長さん。
身を粉にして奮闘されていらっしゃる姿にはいつも敬服いたしております。
ストーブ列車の機関車の調子が悪かったようですが、何とか元気になったようです。

▲こちらは三陸鉄道の望月社長さんです。
この式典の基調講演です。


▲望月社長さんの講演の要旨です。
良くお読みになってくださいね。
望月社長さんの言葉をお借りすれば、例えば1万人の観光客が来たとします。1人当たりの運賃収入が1000円だとすると、鉄道会社の収入は1000万円にしかなりません。でも、その人たちが地域で食事をして、お土産を買って、あるいは宿泊をしてくれるとすれば、一人1万円以上のお金が落ちることになる。そうすると地域全体で1億円が入る。そしてマスコミなどで地域を宣伝して、さらにお客さんが来るようになる。鉄道会社が地域に貢献するというのはそういうことなのです。だから、鉄道会社はたとえ赤字だとしても、地域には必要なんです。
これが講演の要旨です。
これがローカル線存続論の基本であり、今や常識なのですが、大人の事情が入ると、いろいろややこしくなるのでしょうね。
でも、私は三陸鉄道が全線開通して運転再開したことは、心に希望の灯をともしたようで、とてもうれしく思いますし、鉄道が走っているということは、地域にとってもとても心強いことだと思います。

▲由利高原鉄道の駅はどこもそれぞれ味があってよい雰囲気なのですが、その中でも私が一番好きな駅はこの黒沢駅。
四季折々とても良い雰囲気の駅なのです。
なんだか、もしかしたら、寅さんがふらりと乗って来そうな気がしませんか。
こういう風景を後世に伝えるために、守っていきたいと思います。
秋田県の皆様、由利高原鉄道30周年、本当におめでとうございます。
これからも一緒に頑張ってまいりましょう。
よろしくお願いいたします。

ということで、こちらは本日のいすみ鉄道。
平日ですが貸切としてキハが走りました。
秋田に負けないように頑張っています。
明日から国吉駅でタコ飯弁当の販売を再開します。
明日の午後、あさっての午前中、私も出勤しています。
皆様どうぞ、いすみ鉄道にお越しください。