ヒルナンデスはいかがでしたでしょうか?

皆様、本日の日テレ「ヒルナンデス」はいかがでしたでしょうか?
メールやFaceBookでたくさんの反響をいただきました。
「良かった!」と皆様異口同音におっしゃっていただいております。
ありがとうございました。
鉄道があれば、こうしてたくさんの皆様に幸せな気持ち、元気になっていただけるということをお分かりいただけると思います。
そして何より、沿線地域の皆様方が、いすみ鉄道がテレビに出ると我がことのように喜んでくれるのです。
私にはそれが一番うれしいことです。
何しろ、3年前には「廃止にするぞ!」と言われていた鉄道が、今では知事から「いすみ鉄道は千葉の宝だ!」とおっしゃっていただけるようになったのですから。
そう、「バカ社長と鉄道は使いよう」なのですよ。
ということで、実は私は先ほどまで青森におりました。
青い森鉄道さんの社員研修会に呼ばれまして、昨日、講演をさせていただいたのですが、なぜ青い森鉄道なのか、というお話を。
青い森鉄道は、新幹線開業で特急列車が走らなくなった旧東北本線を、地元の県がお約束で引き受けた第3セクター鉄道です。
特急が1時間に1本走っていた時代でも赤字だった路線を、特急が走らなくなってから引き受けたのですから、お金を稼ぐ手段がない、ということは昨日もお話ししましたが、東北新幹線が新青森まで開業して1年少したって、その間に大きな震災があり、今年は記録的な豪雪と、青い森鉄道はたいへんな試練に見舞われているのです。
そういう状況下において、「このままで行ったら10年後は会社が無くなってしまう。」という危機感の下、何とか職員の意識を向上させ、会社を発展させていかなければならないということでの社員研修会。
春分の日の休日にもかかわらず、若手から幹部まで、たくさんの社員の方が参加され、とても熱意を感じました。

[:up:] 両備グループの小嶋代表のお話。この方の話を聞くチャンスなんてめったにありませんから、私は一番前に陣取って・・・
講演は、まず、「たま電車」の和歌山電鉄を再生させた両備グループ小嶋代表が「国、県、自治体との係わりや、会社の経営に関する意思決定の方法」などについてお話をされ、その後私が「意識改革の入り口の見つけ方」、そして山形鉄道の野村社長が「社員のモチベーションの上げ方とその効果」について話されました。
約4時間にわたる研修会でしたが、皆さん、本当に熱心にお話を聞かれていたのが印象的でした。
都会にいるとわからないんですよね。
人口が減っていくということや、景気がどれだけ悪いか、ということなどが。
地元選出の偉い先生たちだって、ほとんど地元にはいないし、まして二世ともなればだいたいが東京生まれ。
だから、地方のことが実感として伝わらないという構造が、すでにこの国にはできているのだと思います。
でも、地方にいると、高校がクラス減になって通学の生徒が減り、それまで2両だった列車が1両でよくなる。
そんなのはまだよい方で、下手をすれば学校そのものが無くなってします。
こういうことを肌で感じるのです。
だから、青い森鉄道の社員の人たちも、このまま行ったらどうなるか、
「10年後はこの会社はないよ」という小嶋代表の話が実感できるのです。
そう、これからの日本は、今まで通りに同じことをやっていたのではダメ。
昨日、今日の延長線上に明日はない。
新しいことをどんどんやっていかなければ明日はないのです。
だから、「前例がない」という理由で新しいことを嫌うような人種には明日の日本は作れないのです。
それが解らない人たちは、せめて、解って変わろうとしている人たちの邪魔だけはしないでいただきたい。
これが私の意識改革講演の結論です。

[:up:] 研修会が終わって記念撮影
左から 青い森鉄道の関社長さん、山形鉄道の野村社長、両備グループの小嶋代表、そして私。
野村さん、最近お疲れのご様子。
無理もないか、取締役会が近いし、豪雪で除雪予算完全にオーバーだしね。
私は、明けない夜はないと確信していますし、「夜明け前が一番暗いんだ。」と思っています。
がんばりましょう。