居心地の良い場所

私が子供の頃、光線銃SPというおもちゃが流行りました。
光線銃というのは、ピストルの先から目に見えない光が出て、壁に掛けたライオンの的に当たると、ガオーといってライオンが吠えるようなもので、そのころは子供のおもちゃといえば銀玉鉄砲が当たり前の時代でしたから、目に見えない光が出て、遠くの的に当たるということが理解できず、どうなっているんだろうかと不思議なおもちゃでした。
今では、テレビでもなんでもリモコンがありますから、赤外線とか電磁波とか言っても小学生だって理解しますが、昭和40年代の最初のころは、電線でつながっているのならともかく、離れているところのものが動く、ということだけでもすごかったわけです。
で、本日のお話し。
今、現時点では不思議で理解できないことでも、将来はあたりまえになっているかもしれない、という感覚でお読みください。
昨日、今、私が大原で借りている家が、とても居心地がよいという話をしました。
理由はわかりませんが、落ち着くし、よく眠れるし、「今日も泊まろうかなあ。」と考えてしまう家なのです。
ふつうは居心地が良いといえば、例えば、綺麗なお姉さんがやさしくしてくれるスナックやバーだったり、おふくろの味の居酒屋さんだったり、おじさんたちはそう考えると思います。
もちろん、私もきれいなお姉さんがいるお店は嫌いではありませんが、そんなところばかり行っていたのではお財布の中身がすぐに空っぽになってしまいます。
だからといって、大原の家できれいなお姉さんが待っているわけではありませんので誤解の無いように。
夜、暗い家に帰って、一人でカギを開けて入り、一人でテレビを見て、一杯飲むという、どちらかというと寂しくなるようなシチュエーションです。
で、どうしてこの家は居心地が良いのだろうか、と考えるわけです。
団長に言わせると、「きっと、夜中に白いおばあちゃんが出るからだよ」と言うのですが、まあ、私としてはそれも悪くない、とは思うものの、まだ出会ったことはありませんし、怖くて眠れないどころか、ベッドも布団も勝浦のマンション時代から同じものを使っているのにとにかくよく眠れるのです。
で、思い出したのがパワースポットの話。
もしかしたら、ここはパワースポットなんじゃないかなあ。
で、ここからがオカルトではなくて、私が知るパワースポットをお話ししようと思うのです。
ずっと以前に船井総合研究所の船井幸雄会長さんの講演を聞いた時、「不思議な力が出る土地」というお話をされました。
世間には何をやっても商売がうまくいかない土地や、事故が多発する魔の交差点、魔の踏切と呼ばれる場所がある。
また、いつの頃からか住んでいる人に病人が続出したりする家がある。
そういう土地は、今までは、祟りだとか、魔物が住んでいるとか恐れられていたけど、どうも違うようで、科学的解明がすでに終わっている、と船井会長さんはおっしゃられたのです。
例えば、製鉄所がいろいろなところにある。
それぞれの製鉄所で、同じレシピで鋼鉄を作っても、出来上がった製品にばらつきがある。
ある場所ではよくできるのに、ある場所では粗悪品ができる。
こういうことを調べていて分かったことがあるらしい、と言うことで、半世紀以上も前に楢崎皐月先生という博士が調べられた。
どう調べたかと言うと、その土地、つまり地面から出ている電位差を測定することで科学的に証明されたらしいのです。
プラスの電位が出ている場所と、マイナスの電位が出ている場所があって、良い土地だったり悪い土地だったりすることは、その電位の差だということなのです。
そして、その良い土地というのが「イヤシロチ」と呼ばれ、悪い土地というのが「ケガレチ」と呼ばれていて、昔の人は経験的にそういうことがわかっていて、ケガレチを避けて住んでいた。
ところが、高度経済成長が始まり、いろいろな土地を開発していくようになる。
例えば、農家が農地を手放して宅地に転換したりする場合など、どうしても人間ですから経験的に悪い土地と思っている場所から手放していくわけで、そのようなケガレチにも家や学校、病院、工場などが建ったというのです。
楢崎博士は静電三法という書で科学的にこの土地の問題を解明されていて、私もだいぶ以前にこの本を読みましたが、難しくてなんだかさっぱりわかりませんでした。
ただ、ケガレチと呼ばれている悪いとされている土地も、イヤシロチ化する方法があって、どうやるかというと、炭を敷き詰めたり置いたりすれば、イヤシロチ化されるのです。
最近、よく、炭の効能が言われていますが、科学的根拠があるということです。
例えば都内にある有名なワインセラーでも炭を配したワインの貯蔵庫があって、そこではワインがとてもよく熟成する。
だから、そのお店のワインはとても人気があるといったことも事実なわけです。
また、神社の境内はほとんどがイヤシロチで、昔の人は経験的にそういう土地に神社を建てたのかもしれませんが、毎年の祭礼などで炭を燃やして火を焚いたりすることを繰り返してきているから、いつの間にか良い土地になったのかもしれません。
半信半疑で、部屋の中に炭を置いていらっしゃる方もいると思いますが、あと20年もすれば、そんなこと、常識になっているかもしれませんよ。
私たちにはまだまだ理解できないことがたくさんある。
そう思うとワクワクしませんか?
決してオカルトと片付けないでくださいね。
光線銃SP。
とにかく不思議な体験だったのですが、わかってみれば、「な~んだ、そうだったのか。」という程度のお話なのです。
あっ、それともう一つ。
パワーが出るとか言って、あなたのお財布の中身をねらって近づいてくる人には気をつけましょう。
でも、いすみ鉄道は別ですよ。
いすみ鉄道沿線は本当にリラックスできて、くつろげる不思議な力があるところです。
ただし、それがわかるのは選ばれた人たちだけなのです。