茅沼駅の話

先日お伝えしました北海道釧網(せんもう)本線の茅沼駅についてお話しします。
茅沼駅は釧路湿原の一番奥に当たるところに位置していて、日本で唯一、タンチョウ鶴が飛来する駅として有名なところです。
以前、縁あってこの駅の敷地の一部に当たる部分を手に入れることができまして、そこに、これまた不思議なご縁でC58型蒸気機関車の動輪を四国から入手して運び、設置しました。
この総予算300万円。
何の生産性もない投資で、地元の人からは、「なんでこんなところにお金をつぎ込むのか」と不思議がられています。
(地元の人はとてもうれしそうで、大歓迎していただいています。)
これは、一言でいえば私の「夢」であり、大いなる遊び心であります。
1年を通じて、いつも何かあるたびにこの駅を思い出して、駅に想いを馳せる。
私にとって精神衛生的にもとても大切なものになりました。
年間を通じて何度も家族や友人と訪問し、春は花の種をまき、夏はバーベキューをし、冬は薪ストーブに当たりながらタンチョウ鶴の舞い踊る姿を見たりと、いわゆる観光地ではありませんが、こういうところが一か所あるだけで、とても気分が安らぐ思いがします。
皆様にとって、いすみ鉄道沿線や駅がふる里になるように、いろいろ企画をしてみたいと思っています。

[:up:]茅沼駅にはこんなにたくさんのタンチョウ鶴が来る。(3月)

[:up:]春先の茅沼駅(3月) 雪が消え、新緑が出る前

[:up:]夏の茅沼駅(7月)

[:up:]夏の茅沼駅 キハ54の普通列車が到着したところ。
皆さん、これをすべていすみ鉄道に置き換えて想像してみてくださいね。
どうです、すごいでしょう。
さあ、今日から1日乗車券の乗り放題期間が始まります。