若い人と付き合う時の心構え

オミクロン株が急速に蔓延しています。

1週間前とは比べ物にならないほど状況が変化していますから、外にも飲みに行くことができないですね。

そんな時期ですから昨日私のオンラインサロンの会員の皆様向けにZOOMの飲み会を開催いたしました。

14人ほどの方にご参加いただきましたが、その時に若い会員の方から私に質問がありました。

「社長は60歳を過ぎていますが、会社の職員の方々は20代、30代と親子ほど年が離れていますよね。そういう時にはどうやって接するのですか? 何か心構えはありますか?」

そんな内容の質問でした。

ZOOMの飲み会ですから画面の向こうでもこちらでも皆さんグラスを傾けながら、昔のシュプール号の話なんかで盛り上がっていたのですが、お仕舞いの頃になって若い人からそんな質問を受けました。

多分、シュプール号の話など聞いても実感がない世代でしょうから、そんな飲み会に最後まで付き合ってくれたことをありがたく思いまして、こういう質問にはきちんと答えなければならないと思いました。
でも、アルコール脳になっていましたので、的確にお答えできたかどうかわかりません。

朝になって、いろいろ考えてみたのですが、やっぱり私のポリシーである「リーダーの条件」というものが一番的確なお答えになるのではないかと思いまして、今日はそのお話。

実は、もう何度もこのお話はしてきているので、すでに聞いたことがある方も多いとは思いますが、私が考えているリーダーの条件、つまり、若い人との付き合い方もこれに当てはまると思いますが、それはこの6か条なのです。

【リーダーの条件】

1:フェアであること。
誰にも公平で贔屓しないことですね。

2:オープンであること。
いつでも門戸を開いていること。

3:オネストであること。
ウソをつかない。正直であること。

4:アプローチャブルであること。
話しかけやすい状態であること。
日本のリーダーって、これがダメですよね。偉そうだもの。
「俺を誰だと思ってるんだ」的なおじさんが多い。

5:よき理解者であること。
自分のことなどどうでも良い。相手に親身になること。
日本人の上司には自分の主張を通して相手を論破しようという人が多い。
聞きかじっただけの間違ったディベートを得意にしてる人たちです。

6:コミュニケーションができること。
「何人たりとも俺に話しかけるな。」的なオーラを出しているおじさんいるもんねえ。日本語通じない人。

昭和の時代から長い間日本の企業文化の中では、上の人間は「俺は偉いんだ。」という人が多くて、下を抑圧しようとする傾向がある。
本人はそう思っていないかもしれないけど、下から見ればそう見えるわけで、自分は違うと言っても相手がそう思えばそういうことなのですが、ここ数年やっとブラック企業だとかパワハラだとか言い始めて、少しずつ変わってきていますが、私の会社は外資系でしたから、特にアメリカやヨーロッパでは、リーダーってこういう条件が必要なんですよね。
日本のリーダー像とは大違いです。

今、こうやって毎日ブログを書いていると、昔の時刻表や写真を見てネタ探しをしたりするのですが、そうすると個人的なお話ですが、「あの頃はこうだったなあ。」といろいろ思い出すんです。

乗った列車や撮った写真のその時の状況。
状況というのはその時流れていた音楽や、勤めていた会社の話や、その時の上司のことなどもいろいろと思い出す。

私たちが20代の頃の上司というのは戦前派、戦中派がほとんどでしたから今とは全く違うのですが、そういう時のことを思い出すと、一緒にイヤな思い出やイヤだったことも思い出すわけですから、今、自分がその上司の側に回っていることを考えると、そういうイヤなことは繰り返すべきではないと考えるのです。

まして、外国の会社で管理職教育を受けてきた身としては、どうも日本の会社で育ってきた人の考え方が理解できない部分があって、そういう場面に出くわすたびに、昔のことを思い出して、「こりゃ、何とかしなければならない。」と考えたりしますから、そういう手探り状態の連続なのであります。

会社の中に年下ばかりの人が増えてくる年齢になると、亀の甲で、俺は一番偉いんだ的になりがちですからね。

特に武勇伝を言いたがるおじさん。
いや、それ、あなたの時代ならそうだったかもしれませんが、今の時代にどうやって適用するんですか?
という若い人たちの疑問に答えられる方法を持っていない限り、武勇伝を言われてもねえ。

房総半島に居たときにお爺さんたちは二言目には「昔はすごかったんだぞう。」って海水浴ブームで賑わった昭和40年代の話をするわけですが、そんな話を聞いたところで「では、今の時代はどうしたらよいのですか?」という若い人たちの疑問に答えられるアドバイスを持っていなければ聞くだけ時間の無駄なのです。

あっ、でも、これは何も年齢的なものばかりではありませんよ。
若い人の中にも年下に対して偉そうにしている人がたくさんいます。
入社年で上下関係をはっきりさせたがるような人とか、うっとうしいですね。

特に体育会系ご出身の方はお気をつけになられた方が良いと思いますが、いかがでしょうか。

郵便局や銀行などで大きな声で怒っているお爺さんをよく見かけますが、ああいう人にはなりたくないなあと思う今日この頃です。