今日は山梨へ行ってきました。
山梨県は私たちの世代にとっては憧れの地だった「清里」があるところです。
新宿駅から夜行列車に乗って、早朝の小淵沢から小海線で登っていく清里。
昭和の時代は高原ブームで、可愛い子ちゃんたちであふれかえっていた清里。
憧れの地だったのです。

その憧れの山梨県の経営者の皆様方とお話をしていて、やっぱりそうなんだと思いました。
というのも以前に居た新潟県の上越市は上杉謙信。山梨県は武田信玄。川中島の合戦でしのぎを削った宿敵ですが、上杉謙信は「敵に塩を送る」で有名ですが、新潟の海で採れた塩を糸魚川から大糸線沿いにある塩の道で武田信玄に送ったという話です。
当時、やはり海がない地域というのはそれだけ厳しかったんですね。
でも、厳しい地域というのはそれだけ生活の知恵が発達します。
貧しいと色々と工夫するんですよ。
例えば、甲府の名物ってアワビなんですよ。
知ってましたか?
海のない地域なのにアワビが名物とは。
もちろんアワビは静岡県で採れますから。
その静岡で採れたアワビを腐らないように醤油に漬けて、馬や牛に乗せて何日もかけてえっちらほっちらと運んでくると、甲府に着くころにはちょうど良い漬かり具合になっている。だから、山梨の名物はアワビの煮貝なんです。
生活の知恵ですよね。
新鮮なアワビが手に入る静岡県じゃ考えられない生活の知恵です。
川中島の合戦の話に戻りますが、上越で信玄餅を売ってたんです。
なんで?
信玄餅って山梨でしょう?
そう思ったら、実は信玄餅じゃなくて出陣餅というらしい。
見た目はほとんど同じだけど山梨は信玄餅、上越は出陣餅。
まぁ、それは良いとして、全国的に有名なのはどちら?
シェアでいったらほぼほぼ信玄餅でしょう。
出陣餅なんて新潟以外では聞いたことがない。
どういうことかというと、販売戦略だと思いますよ。
新潟の人は多分他にもおいしいものがいっぱいあるから、出陣餅にこだわらなくてもよいかもしれないけど、山梨は、長野もそうだけど、昔は海がない地域というのは貧しかったから、いろいろ工夫して何とかしのいできた。
でもって、信玄餅も一生懸命販路を広げて大きくなったんだと思います。
「かんてんぱぱ」って知ってます?
TVのCMでもやってますが、天草を使ったゼリーなんかを作っている会社ですが、あの会社、どこにあるかご存じですか?
長野ですよ。
長野は海なんかないのに、天草を原料とした寒天ゼリーを作ってる。
私が子供のころの話ですが、高原ブームというのがあって、テレビドラマなんかもやってました。
若い女子が大挙して清里を訪れていた時代です。
その当時、清里、野辺山一帯は野菜の産地で、東京の商店街で「高原レタス」と言って売ってました。レタスなんか千葉だろうが埼玉だろうが一緒でしょう。でも、「高原レタス」と書いてあれば、お母さんたちは当然そちらを手にします。
なぜならば、誰もが行ってみたい憧れの場所でしたから。
これ、すなわちブランド化なんです。
長野や山梨など、海のない地域は昔からブランド化が上手で、海がないのに寒天ゼリーを作って全国区になっちゃうし、信玄餅もみんな知ってる。
私は子供のころからそういうのを見てきて、山梨県、長野県ってすごいところだなあと思ってきたのです。
静岡もそうですね。
私が子供のころ、静岡と言えばミカン、お茶、メロン、イチゴが有名でした。
でも、今はどうでしょう。
ミカンと言えば愛媛、佐賀。メロンは夕張だけじゃなくてあちらこちらで作ってる。イチゴは栃木、福岡。お茶は鹿児島です。
みんな持ってかれちゃいましたね。
つまり、生活の知恵や工夫が足りないんですよ。
海がある地域は豊かだからでしょうか。
この間地元の人と話をしていたら、「静岡の人って、自分がやらなくても誰かが何とかしてくれる。」と思ってる人が多いと言ってました。
どうして? って聞いたら、「徳川だから」と言うんです。
私は????だったんですが、その私の表情を察して、地元の方は、「外様っていたでしょう。徳川は何でも自分ではやらないで外様にやらせる文化なんですよ。」とのこと。
はて、400年も前のことですから真偽のほどはわかりませんが、文化というのはそういうものかもしれません。
新潟、長野、山梨、静岡。
私はこのルートを行ったり来たりしている生活なんですが、まったく文化が違うのが本当に面白いと思います。
謙信、信玄、家康。
さて、どちらに軍配が上がりますか。
やっぱ、信玄は強いなあと、今更ながらに思うのです。
歴史の話じゃありませんぞ。
本日お世話になりました皆様、ありがとうございました。
ということで、池口さんのYoutube番組の第4回。
今回で最終回でございます。
どうぞご覧ください。
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