岸本和歌山県知事のご冥福をお祈りいたします。

和歌山県の岸本周平知事がお亡くなりになられました。

万博会場で神輿を担ぐなど、前日までお元気でご活躍されていらしたとのこと。
ご本人もさぞかし無念でしょう。

私は岸本知事とは面識はありませんが、奥様がNHKキャスターの飯田香織さん。
飯田キャスターは2013年7月にいすみ鉄道を訪ねて来てくれました。

「BIZ + サンデー」という経済番組だったと思います。

大きな経済的投資をしなくても、やり方によってはローカル鉄道が地域に経済を呼びこむことができる。というような企画だったでしょうか。
テレビでいつも拝見している方でしたが、気さくでチャーミングな方でした。
岸本知事(当時は衆議院議員)とご結婚されたのが2013年春とネットに出ていましたが、この時はまだ新婚さんだったのですね。

突然のことですから、さぞかし驚かれたでしょうし、悲しみに暮れていると思うと、心中をお察し申し上げます、としか言葉がありません。

なぜ、岸本知事の訃報を取り上げたかというと、享年68歳ですから私と年も近いわけで、知事という職業が激務ということはわかっていますが、私もこの一週間で自動車を600km運転し、新幹線に6回乗って出張や会議、会合をこなしている身ですから、忙しさでも年齢的にも他人事ではないからで、そう考えると最近いつも思っているように、自分に残された時間というのがだんだんと減ってきているばかりでなく、それがいつ途切れるかという点で、「時間の無駄遣い」はできないと思うからです。

昨今の地域医療はだんだんとお寒い状況に向かっているのは事実ですし、そういう中で県庁所在地ならまだしも、人口10万人程度の地方都市に住んでいる身としては、急性期の医療体制が満足であるはずもありませんから、夜中に一人で苦しみ始めたとしても、やっぱり救急車を呼ぶべきかどうか、というところから考えてしまいます。

隣りに寝てくれている人がいれば別ですが、そういうことは100パーセントありませんから、夜中に急に具合が悪くなったり、まぁ、具体的には脳疾患か心臓疾患になるのでしょうが、「40分以内に処置すれば助かる」的な医療体制など望むべくもない地域だとすれば、なまじ助かってよいよいにでもなって皆様にご迷惑をかけるぐらいなら、救急車も呼ばずに静かにお迎えの汽車に乗って銀河の彼方へ連れて行ってもらう方が、結局は自分も含め、みんなが幸せなのではないかと、現在片足を引きずっている私としては、夜中に急に頭が痛くなったり胸が苦しくなったとしても、「そのままにしておこう」と考えているのであります。

岸本知事も、きっと、夜中に急に具合が悪くなって、助けを呼ぶ間もなく他界されたのだと思うと、本当に他人ごとではないのであります。

まだまだやり残したことがたくさんおありでしたでしょう。
無念だったと思います。
お疲れさまでした。

ご冥福をお祈り申し上げます。