ソドー島から帰ってきたトーマスがゴールデンウィークの復帰に向けて構内試運転を始めました。
部品を組み替えたり重整備をしたり。
しばらく動いていなかったので、部品の動きがきちんとなじむように、何度も何度も行ったり来たりしていました。
皆様ご存じのようにトーマスはタンク機関車です。
大井川鐵道で走る他のSL、C10、C11などもタンク機関車です。
パーシーはC12ですが、これもタンク機関車です。
タンク機関車というのは後ろに炭水車(テンダー)が付いていない小型の機関車で、石炭と水タンクが一体になっている機関車です。
後ろに炭水車が付いている機関車は長距離を走れるのに対して、タンク機関車は短い路線用に作られた機関車です。
盲腸線と呼ばれる行き止まり式の支線が活躍の舞台でした。
そういう路線は終点の駅に転車台がないところが多く、ふつうは終点で機関車はぐるりと方向転換をしますが、短い路線は機関車が反対向きに付いてバック運転で戻ってきます。
そんな時、機関車の後ろに炭水車が付いているとバック運転では後方の視界が見えづらくなりますから、タンク機関車は便利なんです。
つまり、長距離を走らないという前提と、終端駅でいちいち方向転換しなくてもよいという便利さから、タンク機関車はとても重宝な存在なのです。
トーマスの仲間たちも、特急列車をけん引するような大型機関車もいますが、トーマスやパーシーのように小型で小回りが利く機関車は、旅客列車や貨物列車、入換作業などいろいろなお仕事ができるのです。

その大井川鐵道では週末は団体のお客様などたくさんにぎわいますが、桜はまだ咲いていますが平日はお客様が少なくなります。
そんな時は客車が3両編成になって、後ろに電気機関車の補機が付いていない状態で走ります。
3両ならばSL1台でけん引できますからね。


今日は外人の団体さんがいましたが、客車は3両編成。
後ろの補機が付かないまま発車していきました。
補機が付かない編成は家山折り返しとなりますが、家山駅では入換をして機関車を反対側に付け替えるものの、転車台がありませんから、バック運転で新金谷に戻ってきます。

こんな感じ。
本当はもっと他の場所に写真を撮りに行きたかったのですが、今日は仕事が立て込んでいて外出ができませんでしたので、会社の2階の窓からパチリ。
国鉄時代、短い支線を行ったり来たりしていたタンク機関車の姿としては、私は3両の客車を引いてバック運転で走る姿は、「なんだか、いいなあ。」と思うのであります。

午後の新金谷駅構内。
電気機関車は入換作業で行ったり来たり。
C10は訓練のため中線に停車中。
トーマスが試運転で行ったり来たり。
ポッ、ポッ
シュッシュッシュッ
ピョ~
ガタンゴトン
窓の外ではたくさんの列車が行ったり来たり。
これじゃあ気が気じゃなくて、仕事どころではありません。
う~ん、仕事ができない社長になってしまう~~
そんな平日の昼下がりでした。
ときどき煙が窓から入って来て。
毎日が鉄分補給と煙分補給。
いい環境でお仕事させていただいております。
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