やる人はやる。やらない人はやらない。

うちの子は「やればできる子なんです。」
YDK

頭の悪い子供を持ったお母さんの口癖。

そう、やればできるのよ。誰だって。

でも、やらないからできない子なんでしょ。
YDK

やってもできない子ってのもあるかもしれないけど。
YDK

おかあさん、
お父ちゃんが酔っ払って帰ってきて、やったらできちゃった子なんでしょ?
というのもYDKか。
武田鉄矢みたいに。

ていうかさ、今日は驚いたんですよ。

今日の羽田空港第2ターミナル。
いつも赤組の私にとっては何年かに一度来るか来ないかの場所。
FACEBOOKのお友達の皆様方はすでにご存じと思いますが、飛行機の乗り継ぎで時間があったものですから、久しぶりに偵察に行ったんです。

AWAY感満載の敵陣視察のような気持ちで。

出発ロビーに向かってエスカレーターを昇って行ったらきれいなクリスマスツリーがありました。

時節柄当たり前と言えば当たり前なんですが、何を隠そうこの私、クリスマスツリー大好き人間でして、千葉のお家のクリスマスツリーは1年中出ておりますよ。
正月になっても片づけない。
家にクリスマスツリーがないと寂しいんですよ。

で、そういう私の目にクリスマスツリーが止まったものですから、当然吸い寄せられるように近くへ行きました。

で、発見したんです。

このクリスマスツリー、誰が立てたと思いますか?
つまり、スポンサー。

たいていは企業だと思うんですが、実は違うんです。

ほら、この写真を見ればわかる人はすぐにわかると思いますよ。

このクリスマスツリーのスポンサーはどうやら福井県なのです。

その理由は福井県は日本で初めてクリスマスパーティーが開かれた場所だそうで、なんちゃらかんちゃらといろいろと書いてある。
ふむふむ、確か靴下の話をどこかで聞いたことがあるようなないような。

でも、そんなことはこの際どうでもよろしい。

今年の冬に福井県が羽田空港にクリスマスツリーを飾るのには大きな理由があるのです。

皆さん、わかりますよね。

そう、来年3月16日に北陸新幹線が福井県に開業するのです。

でも、私は不思議に思いました。
なぜなら、そもそも福井には航空会社が就航している空港がなく、羽田からの直行便は飛んでいません。
お隣りの石川県の小松空港が福井県民の皆様方の最寄り空港です。

だから、関係ないじゃないですか、羽田空港なんて。

でも、福井は一生懸命なんです。
自分たちの地域をPRするのが。

ふつうだったら東京駅や銀座のど真ん中とか思うでしょう。
でもね、今の時代は東京駅や上野駅に日本中の人は来ないのです。
東京駅や上野駅で新幹線開業のPRをするのは鉄道会社の仕事であって、福井県としては全国の皆様方に福井県というものを知ってもらうためには、羽田空港という場所が最適なんですよ。
効率的には最適なんです。

だから、一生懸命福井県をPRするために羽田空港にこんなに大きなクリスマスツリーを出しているのです。

こうしてクリスマスツリーを囲むように、あちらこちらに福井の宣伝が出ていて、それも「恐竜とカニ」。
それ以外に何もない。

福井って、もっといろいろあるんですよ。
永平寺、東尋坊、温泉、お城、九頭竜、鯖江は日本一のメガネフレームの産地だし、嶺南へ行けばとてもいい景色で文化はもう京都です。
でも、ここでは「恐竜とカニ」だけ。
他のことは一切書いてないんです。

相手に伝わりやすいと思いませんか。

福井は攻めて来てるなあと思いました。

お米とお酒が名産と言っても、今の時代はどこでもおいしい米や酒がありますから差別化できないと私はいつも思っていますが、「恐竜とカニ」なら実にわかりやすい。

ていうか、新幹線が西へ伸びるわけでしょう。
敦賀というところは大阪方面からの新快速電車の終点ですから特急に乗らなくても来れる。もう、関西圏なんですよ。
その関西へ新幹線が伸びるということは、上越地域は大阪方面から見ると、新潟県の入り口になるんです。

そして、上越地域は東京と大阪の両方のマーケットを取りに行くことができる地域なのです。

でもね、私の周囲には新幹線が西へ伸びるという広告もなければ、そういう活動をしている気配もない。
この間も、大阪のイベントへ行くのに何百部かの観光パンフレットを持って行って一生懸命配りましたけど、地元行政としては「お願いします。」とパンフレットを持ってきたものの、「一緒に行きましょう。」とか、「人を出しましょうか。」ということも全くなく、聞いたら何も観光や地域の宣伝のプロモーション活動をしているわけでもなく、議員のセンセ方も全く無関心。

あのねえ。

あまり言うと攻撃されますから言いませんけど、子供の勉強ではありませんけど、やる人はやる。やらない人はやらない。
そして、やらなければ何も結果は出ないのです。

新潟県の上越地区というのはレインボールートの頂点に立つのです。
つまり、東京と大阪のマーケット、関東と関西のマーケットの両方を手に入れることができる絶好のポジションにいるのですよ。

そういうことを誰も言わない地域なんです。

誰も言わないから私が言うんですけど。

YDK

さて、何の略なのかな。

やっぱりだめな子、というのもあるけど、そうじゃないことを願うばかりです。

よそ者にこんなこと言われて悔しかったら動いて結果を出して見ろ。

と、私ははっぱをかけているのですけど、果たしてこの地域にこの論法は通じるかな?