奇天烈トロッコ

友人の青森恒憲さんが素敵な本を発行されました。

題して「奇天烈トロッコ」

豪華写真集です。

>トロッコは鉱山や鉱業をはじめ、林業、鉄道敷設現場、などで使われていた、もっともプリミティヴな鉄道。親しみやすいというか、電車というよりも自家用車に近い感覚。「乗る」のではなく「乗っかる」というコトバがピッタリ。車両が小さいから、「カッコいい」のではなくて「かわいらしい」のです。それゆえ熱心なファンが存在します。

青森さんのトロッコに対する思いですね。

プリミティブ(原始的)な鉄道という言葉が印象的です。

トロッコってどこにあるのか?
工事現場や炭鉱や鉱石採掘場、土手などの工事現場。
工場の中やある時は酒蔵の中にもあったりする。

この本を読んでいたら、ふすまの敷居を線路代わりにしてプラレールで遊んでいたヒトケタ時代を思い出しました。
工場の入口にある横に開閉する門とか、完全に線路でしたから。

ページをめくってみると、明延の一円電車。
いいなあ、これ。
今でも復元されて走っているようです。

ちなみに私のタイピンはこの明延の一円電車。
作家で写真家の池口英司さんから頂いたものです。

こちらは白土(はくど)
糸魚川にあった工場の専用線です。
日本で一番最後まで活躍したSLで、今でも糸魚川駅構内で大切に保存されています。

今年は鉄道150周年。
明日は鉄道の日ですが、鉄道というのは何もJRや私鉄のようなメジャーなものだけではなくて、こういうトロッコや軽便(けいべん)も立派な鉄道で、ひっそりと活躍してひっそりと消えて行った鉄道に、鉄道150周年というこの時期にスポットライトを当てて立派な本を出版された青森恒憲さんに、私は敬意を表したいと思います。

ネットでご注文できますので、ご興味のある方はぜひぜひ。

青森さん、ご出版おめでとうございます。

ところで、青森さんと私は1つ違い。
青森さんの方が1つ上なんですが、私たちの年代にとって、この1つ違いというのが実は大きな意味を持っているんです。

何しろ、国鉄蒸機最後の年に私は中学3年生の受験生。青森さんは受験が終わって晴れて高校生。
この違いは本当に大きいんですよね。

その話はまた後日。

いよいよ明日は鉄道150周年ですね。

極東の資源も何もない国だった日本の近代化を支えたのは間違いなく鉄道だということは忘れてはいけないと思います。