鉄道の日を前に、このところの雑感

このところいろいろなメディアから取材を受けます。

鉄道150周年を迎え、全国各地でイベントが盛り上がっていますが、それと同時進行でパラレルに鉄道の将来がどうなっていくのだろうかという話がささやかれています。

昨日の日経BPの話もそうですが、運行再開した只見線にしても、現状ではどうにもならない状態は明らかだと私は思います。

でも、不通だった区間が開通し、列車が走ったというだけで全国ニュースになるのがこの国の特徴ですから、そういうところを上手に使えるかどうかが地域に問われているのでしょう。

今日、ネットのポップに上がって来た4年半前の私の記事。
この致知出版社というのは知る人ぞ知る会社で、人間を追及するおもしろい所ですが、そういう会社が今でもこういう記事を出してくれているということは、私が終始一貫してやっていることは、間違ってはいないということになるのではないでしょうか。

お金をかけずに赤字ローカル線をV字回復させた敏腕社長・鳥塚亮のアイデア術

私は別に敏腕社長でも何でもありませんが、強いて言うならば時間とお金が限られているとやる気が出るタイプ。
考えていることは今も全く変わりませんし、お金がないのも今も同じ。
髪の毛だけがだんだん淋しくなっていますが、それはさておき、そろそろお金が欲しいなあ。
お金があれば、今の線路ならいろいろなことができるのになあ、と思うのであります。


加山雄三さんと記念撮影(2015年3月)

今日の東洋経済にも私の名前が。
と教えてくれました。

東急、北海道豪華列車「3年目」の手応えと課題

なぜか4ページ目の一番後ろの方に出ていますが。

最近の世の中の動きとしては上下分離論が盛んなようです。
その内訳は、沿線自治体が線路の維持管理(下部)をやって、JRが列車の運行(上部)を行うというようですが、どうも違うのではないか。

JRは長年列車の運行を行ってきて、お客様がいなくなっているのですから、そういう会社に今後も列車の運行を行わせるのは良くないでしょう。

でも、JRは長年線路の維持管理をやって来て、きちんとできているのですから、JRの得意分野としては下部のはずなんです。
上部と下部の両方で赤字を出しているのが現状ですから、上部(列車の運行をする部分)から解放してあげれば赤字は下部だけで済む。
そして、そのぐらいはエキナカや新幹線、あるいは多額の基金を持たせてもらっているのだからそこから出したらどうですか?

列車の運行は地元出資の別会社が行うか、あるいはJRに運行委託費用を払って希望する時間に列車を走らせてもらうか。
そういうことを考えないと、いくら上下分離をしたところで、何のために行政がJRに多額の線路維持管理のお金を払うんですか? という議論になりますよ。

と、私は思うのであります。

いよいよ鉄道の日。

今週末は全国各地でイベントです。

トキ鉄でも直江津D51レールパークでいろいろ企画しています。
禁断のバスボタン押し放題もやってきますので、皆様ぜひお越しください。

https://www.echigo-tokimeki.co.jp/information/detail?id=1723