直江津D51レールパークが目指すもの。

昨日のプレス関係者向け内覧会を経て、昨日の夜から今日にかけて、ありがたいことに新潟県内はトキめき鉄道のニュースでもちきりです。

地元で一番読まれている上越タイムスさんは今日の第一面でカラーでご紹介くださいました。

NHKにいがたでは朝から何度もレールパークのニュースです。

インタビューにこたえる春田園長。

上越に活気を作って欲しい。
感動を一生ものにして欲しい。

さすが春田さん、いいこと言いますねえ。

そう、活気を作るのも一生の思い出を作るのもトキ鉄の仕事ではなくて皆様のお仕事なのです。
トキめき鉄道はそのきっかけとしてちょっとだけお手伝いさせていただく。

これが私のスタンスです。

ローカル線をいろいろ歩いていると、全国各地で実に他力本願な地域が多いのに気がつきます。

何が他力本願かというと、

「こうしたらどうですか?」
「こういうのはどうですか?」

いろいろご意見をおっしゃる方が多いのですが、「自分が率先してやる。」という気持ちがない。

「鉄道会社さんがやってくれれば、私たちも協力します。」です。

でも、そういう所ははっきり言ってダメですね。

なぜなら、私の仕事は地域活性化ではありませんから。

鉄道を上手に使えば地域に賑わいをもたらすことができますよ。
地域に活気をもたらすことができますよ。

私は常々そう申し上げておりますが、それはどういうことかというと、鉄道が率先して町おこしをやるということではありません。

私は地域の皆様方に、「朝ですよ。そろそろ起きましょうね。」という問いかけをしているのであって、実際に目を覚まして、布団から起きだして、準備を整えて、活動を開始するのは鉄道会社ではなくて、地域の皆様方のお仕事なのです。

だから、他力本願のところはダメなのです。

直江津D51レールパークの目的の一つはこの地域活性化です。
だから春田さんが、「地域に活気を」と申し上げているのでありますが、活気を作るのは地域の皆様方のお仕事なのです。

いらしていただいたお客様を、どうやってご自身の商売に取り込むかが問われるのです。
さて、トキ鉄沿線地域はいかがでしょうか。

それともう一つ、「一生の思い出を作る」ということ。

これは家族でいらしていただくことで、家族の大切な思い出ができる。
お父さんお母さん、あるいはおじいちゃんおばあちゃんと一緒にちびっ子たちが遊びに来てもらえれば、その子にとって一生の思い出になるからです。

レールパークですから、鉄道に興味がない子供たちはそもそも来ないでしょう。
鉄道が好きな子供たちは、大人よりもはるかに鋭敏で研ぎ澄まされた感性を持っていますから、そういう子供たちがD51や他の車両に接することで、どういう大人になるか。
それは春田さんも私も、自分が歩んできた道だからよく理解できます。

そうすることで、鉄道の未来が開けていくと私たちは信じています。

また、D51の話はちびっ子からおじいちゃん、おばあちゃんまで、3世代にわたって共有できますから、その子にとっては大切な大切な家族の思い出になる。

おじいちゃん、おばあちゃんはいずれ居なくなりますが、その子の中ではいつまでも思い出として残る。
こういうことを、地域の皆様方に共有していただきたい。
そうすることで、鉄道を身近に感じていただく。
直江津を故郷として思い出を作っていただきたいと思います。

この2つが、直江津D51レールパークの目的です。

中学生の時のD51と私。

D51に一生の思い出をいただいた私と春田さんが、今度は今のちびっ子たちに一生の思い出を届ける番なのです。

直江津D51レールパークは4月29日開園です。

ゴールデンウィーク中は密を避けるために事前予約制とさせていただいております。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

えちごトキめき鉄道 ご予約サイト