観光は当分の間は売り手市場という予測

今日から6月。
ニュースによると日本への外国人の入国制限が緩和されたようです。
もちろん国によって事情が違いますから、簡単に入国できる国や地域は決められているようですが、逆に考えると日本人も感染が落ち着いている国へは自由に行かれるようになってきたらしい。

ついこの間までは現地に到着したら1週間隔離されるし、日本に帰って来ても1週間隔離されるなんて話でしたから、よほどの事情がない限り外国へ行くことはできませんでしたが、相手国が良いと言って、日本の国が良いという国や地域同志であれば、観光でも往来が可能になったようですから、いよいよ海外旅行が復活の兆しですね。

さて、では、アフターコロナの海外旅行はどうなっていくかというと、まず、今後、いつまたコロナが復活するかどうかわからない。そういう中で、サッと行かれるところじゃないと、2か月先3か月先に、例えばお盆休みにヨーロッパへ行きましょうなんてのはまだ現実的ではなくて、来月ハワイに行きましょう的な、サッと決めてサッと行かれるようなところになるというのが、まず考えられることですね。

次に考えなければならないのは、航空便の座席がいきなり復活しないということ。
飛行機だってここ2年以上アメリカの砂漠へ持っていってしまった会社もたくさんありますから、飛行機の数も乗務員の数も限られる。
ということは飛ばす便数が限られるということですから、座席数が限られるわけで、当然、航空券の値段も高くなる。

今、ネットで調べてみたら6月のシーズンオフにもかかわらず、ホノルル3泊5日程度で15万~20万はしますね。ホテルの値段はそこそこなんだけど、10万を切るツアーなんてありません。
ワイキキのオーシャンビューじゃないですよ。運河の近くのホテルだってそのぐらいの値段。
つまり飛行機代が元に戻るまではツアーもエアオンも高値が続きます。
いつまでかというと、たぶん当分の間。

航空会社が営業を縮小してしまいましたが、それでも運賃が高ければ十分やっていかれるということになると、なにもたくさん飛行機を飛ばして座席を安売りする経営にこだわる必要がなくなりますから、手堅い商売になる。

ということは、ホノルル5万円なんて切符がいつ出てくるかということが予想できないのが今の状況だと思います。

でも、コロナ前だったら数万円で行けたハワイが15万も20万も出してでも行きたいという人たちがたくさんいて、ハワイの飛行機はなかなか席が取れない状況にある。もっとも便数が限られているわけですから高くても満席になるということです。

そう考えると、海外から日本にやってくる外国人も全く同じで、限られた座席を今までより高い値段で買ってでも、どうしても日本に行きたいと、コロナが明けるのを悶々として待っていた人たちということですから、そういう人たちは金に糸目をつけない人たちということになります。
つまり、当面の間、インバウンド観光は売り手市場だと私は考えるのであります。

ところが、日本の観光地は2年以上も青色吐息の状態が続いていますから、どこも疲弊していて、当面を凌ぐために値段を下げて下げて生き延びてきた感がありますから、安売りの癖がついてしまっているところがあるかもしれないと私は考えるわけで、そうなるとせっかくの売り手市場になるはずの観光地が、大きなチャンスを逃してしまうことになるかもしれないと、ちょっと不安に思うのであります。

もちろん、昭和の観光とはちがいますから「高かろう悪かろう」では今の時代はすぐにお客様が来なくなってしまいますから、自分たちを安売りすることなく、「高かろう良かろう」という内容のおもてなしをしなければならないのですが、疲弊しきった地方の観光地にそれができるかというと、ちょっと疑問符が付きますね。

ということで、私はハワイには興味はありませんが、早く台湾に行きたいなあと思うのであります。
今なら台北のホテルも3~4000円で泊まれるんですよ。
でも、日本から入国できませんけどね。
だから安いわけですが、売り手市場がいつまで続くかというと、もしかしたら当分続くのではないかと、ちょっと期待してみたりもするのであります。

ホテルが寡占状態の地域は別ですけどね。

来月にはまた世の中が変わっているかもしれませんから、目が離せません。

飛行機に乗って、おいしい機内食を食べて、鉄道に乗って、夜の街に繰り出すぞ~~!

という日を夢見て、頑張って6月も生き抜きましょう。