今日はニセコ町へお邪魔しました。
北海道新幹線が札幌まで延伸開業する際に函館本線の山線をどうするかという議論が地元で行われていまして、今日はいすみ鉄道やえちごトキめき鉄道でどのようなことが行われているか、地元住民の皆様方へお話をさせていただきました。
並行在来線の問題というのは簡単には言うことができませんが、少なくとも皆様方でしっかりとお考えいただくことが大事ですから、まぁ、そのようなお話をさせていただきましたが、私は山線の存廃を云々する立場にはありませんので、無責任なことは言えません。ただ、北海道というところはご本人たちが知らず知らずの間にどうしても他力本願的なところがあるようですから、そうではなくて、自分たちでしっかりと取り組んでいくことから始めないと、道庁からも国からも相手にされなくなりますから、自ら進んで率先して鉄道に係ることが大事ですよという内容を、釧網本線での取り組みを交えてお話しさせていただいたのであります。
会場はヒルトンホテル。
たくさんの皆様方にお越しいただきました。
帰りがけに見た日没の羊蹄山。
綺麗でした。
お世話になりました皆様、ありがとうございました。
ところで、今日は驚いたことがありました。
行掛けに電車の乗り継ぎで降り立った小樽駅のホームでのことです。
ここは裕次郎ホームと名付けられていて、こんな感じで写真が飾られていて音楽がかかっています。
古いホームがそのままで、なかなか雰囲気があって素敵なところなのですが、そこへ20代後半ぐらいの2人連れがやってきました。
そしてこんな会話がありました。
「ねえ、裕次郎ホームだって。」
「ふうん。」
「裕次郎って、誰?」
「知らねぇ。」
そして歩き去っていく2人。
「裕次郎って、誰?」
「知らねぇ。」
これってわたくし的にはかなりショッキングなのでありますが、考えてみれば知るわけないよね。
そう、時代は確実に変わっているのです。
小樽と言えば裕次郎。
と思っているのはお爺さん、お婆さんばかり。
でも、裕次郎記念館ももうないし。
こういう若い人たちが増えていくのですから、観光というのも生き物なのであります。
昔からの観光名所に胡坐をかいていると、確実に置いて行かれるということだけは間違いありません。
どういう戦略を立ててお客様にいらしていただくのか?
昔ながらの観光地の2代目3代目の旅館や食堂のご主人さまたちには、今、そういうことが求められているのだと思います。
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