今日のいすみ鉄道

今日はあいにくのお天気で、土曜日にもかかわらず人出はまばらでした。
私は朝大多喜へ行くとき、アクアラインや京葉道路の渋滞情報をチェックしています。
渋滞が多い日ほどお客様が多くいらっしゃいますが、今日はアクアラインの渋滞もなくスムーズでしたから、「今日はお客様が少ないなあ。」と予測していましたが、ピタリ的中でした。
そんな中で大多喜駅前に人だかりがしています。
そして大勢のお客様がホームを歩いて列車に向かっています。

おや、何事だろうか、と見ていると・・・

黄色いムーミン列車が2両編成になっていて、1両は貸切車両です。



車内へ入ると、大賑わいで盛り上がっています。

そうです。いすみ鉄道公認アイドル「BOSO娘」の皆さんのファン感謝デーの貸切列車なんです。
いすみ鉄道をいろいろなところで宣伝してくれているBOSO娘の皆様方ですが、一生懸命頑張って少しずつ力をつけてきて、ファンの皆様方もたくさん応援してくれるようになりました。
いすみ鉄道は「ローカル線はファンビジネスである。」と考えていますが、BOSO娘の皆様方はファンビジネスのプロですから、いろいろ見習わなければいけません。
雨の日だって全く関係ありませんからね。

ちなみに、2両編成のムーミン列車ですが、もう1両の方はこんなにガラガラ。
日帰り観光地というのは雨が降ったらお客様が来ないという宿命があるのです。
北海道や沖縄だったら、予約しているから大雪が降ろうが台風が来ようが、とりあえず皆さん空港まで行くでしょう。そして飛行機が飛ばなかったらあきらめるかもしれませんが、日帰り観光地というのは、本当に雨が降ったらお客様が来ませんから、週末に天気が悪いというのは痛いのです。

キハの方だって、この通り。
「これぞローカル線!」という汽車旅をたっぷりお楽しみいただけると思いますが、もう1両のキハ28の方は伊勢海老特急「イタリアンコース」で満席で活況を呈していますからご安心を。
でも、本当に難しいんですね。
では、こういう時期に、いすみ鉄道はどうしているかというと、私と営業部員全員が集まって暗くなるまで喧々諤々の営業会議。つまりは新商品の開発です。

例えばこの写真。伊勢海老特急のイタリアンコースのお料理の写真ですが、何かお気づきになられますか?
そうなんです。
車端部のロングシート部分に座席を8席増設して、満席の場合の追加席としてご利用いただくことは可能かどうかのテストをしています。
「伊勢海老特急」はイタリアンコースもお刺身列車も12月分まですでに満席をいただいておりますが、ビジネス的に取りこぼしのないように対応することが求められていますから、補助席としてロングシート部分に8席増設することができれば、予約が取れないお客様に喜んでいただけるのではないかと考えているのです。(実は一人あたりのテーブルの幅は補助席の方が広いんですけど。)
そして明日はムーミン列車で懐石列車を運転します。
これも、新しい試みで、定期列車でレストランができるかどうか検討させていただいて、うまくいくようであれば来春から早速営業したいと考えていますが、そういう新しい試みは、多客期にはできませんから、今のような比較的お客様の少ない時をねらって、新商品を開発しているのです。
今日の会議で、年末年始から来年2月いっぱいまでの商品企画がほぼ出そろいました。
「アッと驚く為五郎~」的な企画も出てきますよ。
詳細につきましては12月に入ってからご案内いたしますが、皆様、この冬もいすみ鉄道から目が離せませんよ。
正月に他の鉄道に乗りに行こうと計画している人がいたら、その計画は変更していすみ鉄道にしなさい。
今日のところは、ということだけ、お知らせしておきます。