事前情報リーク

今日の上越タイムスさんにおととい19日のD51レールパークの記事が掲載されていました。

敬老の日にからめて65歳以上の皆さんに無料でご来場いただいたこと。
来場者数約400名とオープン以来最高の入場者数で、それも無料入場者は約70名で、その他の皆さんはきちんと入場料をお支払いいただいているのですから、ありがたいことです。

また、レールパークには駐車場がありませんから、徒歩圏の人を除いて皆さん列車でやって来る。トキめき鉄道はもちろんですが。頸城や十日町方面の人は北越急行線、柿崎方面の人はJR信越線と、各社の路線に多少なりとも貢献しているという点を加味すると、入場券収入だけではありませんし、データ的には入場料金の4割強の金額が売店での購入になっていますから、1人1000円で入場していただいた方がさらに400円をお土産購入に使ってくれていることになりますから、いろいろなことをトータルに考えるとD51はお金を生み出す仕組みになっているのです。

では、こういった仕掛けはいったい誰が考えて企画しているのかというと、実は実は、私ではありません。
読者の皆さんは私がいろいろ知恵を働かせて考えていると思われるかもしれませんが、敬老の日の入場無料や、おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんを連れてやって来た時に楽しめるように「D51縁日」をやりましょうとか、キッチンカーにたくさん来てもらいましょうとか、そういう仕掛けは私ではなくて全部トキ鉄の若手プロパー社員が考えて、実行しているのです。

私の仕事は彼らの企画を聞いて、「こういうところに気を付けてね。」と言うだけ。
例えば、「コロナのこんな時期にレールパークでイベントをやるなんて。」というような反対意見も出てくるわけで、「じゃあ、どうやって稼ぐのですか?」という代案がなくて、ただ単に反対!というような意見も当然出てくるわけで、そういう時に私が、「D51縁日はイベントじゃないですよ。通常営業でエンジョイコーナーを充実させるだけですから、やりますよ。」と一言申し上げるだけ。

それが私の仕事です。

何でもかんでも反対という人も世の中にはいるのですが、私はことビジネスプランに関しては、会社の幹部全員が賛成するような企画は「やるべきではない。」と思う方ですから、反対意見が出れば出るだけ、「よし、やるぞ。」となるのであります。

なぜなら、会社の幹部みんなが「それは良いね。」というような企画は、一般的になり過ぎているということですから、そんなことをやったところで話題にも何もならないということは明白だからで、人が歩かない裏道にこそ花が咲いているのでありますから、つまりはあまのじゃくなのであります。

だから、あまのじゃくとしては「失敗しても良いから、自分たちが信じることをやってみなさい。」と若手社員をけしかけて、面白がって見ているのでありまして、今回のD51レールパークの縁日も、「朝から夕まで455」も、エッセンスだけ教えて、あとは若手スタッフがいろいろ工夫して勝手に進めているのであります。

と、これが実際のところなのでありますが、実は今日、会議室で営業のスタッフが何やら会議をやっている。
それも、413・455関係のスタッフが集まっているようで、「さては、俺に内緒で何か悪だくみをしてるな。」と思いまして、突然その会議室に乱入してみました。

集まっていたのは4人ほどでしたが、私の顔を見るなり「・・・・」

「ほう、何を企画してるんだ?」と私。

「え~とですね・・・・・・」

そうか、そういうことか。
俺に内緒で面白そうなことを考えてるんだな。

ということなのであります。

そこで今日の秘密会議の情報リーク。

11月中、基本的には火曜日と金曜日に413を走らせることを考えているようです。
はねうまはダイヤ上無理っぽいのでひすいの急行1~4号だけ。
土日の運行は「朝から夕まで」をやっているので、平日は全車自由席で455のボックスも予約なしで自由に乗せてあげたい。

この間、私が「土日だけじゃなくて平日休みの人もいるだろうから。」と言ったことから平日運行を企画してくれたようですが、やっぱり455のボックスに乗りたい人もたくさんいるだろうからね。

まだ運輸部との調整等細かな作業が必要になりますが、どうやら11月は火曜日と金曜日。それが好評であれば12月も火曜日と金曜日に413・455が走りそうですね。

あと、なんだか一部の休日には夏にやった納涼列車のスジで延長運転があるみたいで、そうなると「朝から夕まで455」じゃなくて、「朝から晩まで455」になりそうで、時々夜行列車も企画しているみたいなので、その場合は「朝から朝まで455」になりそうな、そんな大変なことにもなりそうな予感がします。

私が参考にと渡した昭和49年の時刻表を見ていたスタッフが、
「社長、朝から朝まで455をやったとしても、桜島号や高千穂号にはかないませんね。」と言っていましたが、「こいつら、まさか・・・」と背筋が寒くなってきたのであります。

ということで、独断と偏見による無責任な社長の情報リークでした。

一つだけ言えることは、この年末年始は面白そうだなあということでございます。

皆様、どうぞご期待ください。

ということで、こんな私の手法をボチボチと公開しているのが「鳥塚亮のローカル鉄道オンラインサロン」。
有料参加になりますが、ご興味のおありの方、意見交換をご希望の方は、ちょっとお値段は張りますが、よろしければご参加ください。

https://lounge.dmm.com/detail/3777/index/

世の中大事なのはチャレンジしていくこと。
私は毎日手探りでチャレンジ中です。