本日は群馬県にお邪魔しております。
群馬県と新潟県は隣り合っている県ですが、上越地域から行くと長野県を挟んでちょっと遠いという面白い位置関係です。
前橋市内でひときわ高い県庁ビル。
交通政策課へお邪魔すると、県内の3鉄道の資料やポスターが入口にたくさん掲げられていました。
県内3鉄道というのはわたらせ渓谷鉄道、上毛電鉄、上信電鉄の3鉄道で、どの鉄道も地域鉄道として一生懸命やってはいるものの、コロナ禍にあって県や市がしっかり支えなければ立ちいかなくなるという状況に直面しています。
だから私が呼ばれたわけです。
新潟県と千葉県は身内ですから余計なことは言わないとして、県がイニシアチブをとって沿線市を巻き込んで交通政策をしっかりと進めているところとしては、私が知る限りにおいてですが、鹿児島県、福岡県、兵庫県、岐阜県、福井県、茨城県そして北海道が挙げられます。
鹿児島県は離島航路を多く抱え、第3セクター鉄道も並行在来線もありますし、岐阜県などは2005年に名鉄市内線をはじめとする県庁所在地の電車を一気に廃止してかなり痛い目を見ていますし、福井県は京福電車のサドンデスで、これまた市内の交通がマヒした経験を持っています。
北海道はご存じと通り、JR北海道の体たらくで地域交通がガタガタで、地域活性化の要となる観光輸送も頼りにならない状況ですから、皆さん真剣なのです。
群馬県でもこのように鉄道ばかりでなく、路線バスの変遷なども掲示してあって、交通というものが過去どのような経緯で推移して来たか。そしてこれからどうしていくべきかということをきちんと考えていることがわかります。
コロナ後のニューノーマルと言われる時代に交通がどうあるべきか。
これはしっかりと方針を立てて対処していかないと、とんでもないことになるということをご理解いただいているようで、会議に参加した甲斐がありました。
何しろ、交通というのは血管であり神経であり筋肉でありますから、おざなりにはできないのであります。
会議終了後、夕方の前橋駅。
県庁所在地の駅とは言え、このぐらいの規模です。
でも、気を抜いちゃいけないんですよ。
血管の太い細いは体の大きさによるものですから、太い血管が大事で細い血管はどうでも良いというものではないのですから。
都落ちした古い電車に乗って、
途中で好物を見つけたので立ち寄りました。
赤いお星さまのビールですよ。
そして本日の大発見。
群馬県という所は魚が新鮮で安い!
意外に思うでしょう?
でも、魚好きの私が言うのですから間違いありません。
群馬の魚は一流です。
その理由は、太平洋と日本海のちょうど中間地点だからです。
だからどちらからもおいしい魚が入って来るのです。
つまりどういうことかというと、それが交通なのです。
例えばパリは生ガキが有名でしょ。
セーヌ川の河畔で生ガキを食べる。
でもね、パリって海岸線から300km以上内陸なんです。
群馬の比ではありませんよ。
その内陸のパリで生ガキが食べられるのはなぜか。
それは、交通があるからです。
交通というのはそういうものですから、ないがしろにしてはいけないのです。
皆さん、もう少し交通ということをしっかり考えましょうね。
ちなみに私はパリでもニューヨークでも生ガキは食べませんけどね。
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