何でしょうか?

千葉県の木更津沖でなんだか不思議な物体が漁師さんの網にかかりました。

これです。

飛行機の車輪のような感じがします。

木更津沖というと私が子供のころですが全日空のB727という飛行機が羽田空港に到着直前の木更津沖の海に墜落しました。

全日空木更津沖墜落事故(Wikipedia)
▲これです。

札幌からの全日空60便が羽田空港に向けて進入中に突然消息を絶ちました。

当時はまだブラックボックスという音声や飛行姿勢を記録する装置が取り付けられていなかったために、事故原因は推測の域を出ないものでしたが、海に落ちたときに広範囲に飛び散った機体がどこまで回収されたのかははっきりしていないようでした。

ということで、私の年代の人間は「木更津沖で航空機の残骸のような車輪を発見」というニュースを聞いて真っ先に思い浮かべたのは、この全日空機の残骸ではないかということであります。
もっと古い人たちは、B29のものではないかなどという人もいるようですが、東京に空襲に来た米軍のB29が高射砲で撃墜されて東京湾に落ちたという記録があるかどうかは、私には知る由もありません。

でも、この写真を見る限り、脚の片側に車輪が2個ついているのがわかります。
これって航空機のものでしょうか?

航空機は、特に当時のものは脚の左右にタイヤは1個づつです。

小型の飛行機もジャンボジェットも正面から見ると脚の左右に車輪はひとつづつ。
ジャンボぐらいになると前後に2つ、計4つ付いていますが、片側に2個ついているのはありません。
もちろんB29も同じです。

そう考えると墜落した全日空のB727のものではないことは明らかですし、多分、航空機のものではないのではないか。
第一、飛行中の航空機からこんなものが落ちたら、着陸するときに大騒動になっているはずですからね。

だとするとニュースで言っている通り、単なる廃棄物として処理されることになるのでしょうか。

ということで、ちょっとドキッとしたニュースでしたが、どうやら違うようであります。

ところで、全日空機が墜落したのは1966年2月4日。
その1か月後の3月4日にカナダ太平洋航空のDC-8が羽田空港で着陸に失敗して爆発炎上しました。
その翌日の3月5日、私が勤務していた航空会社の前身の海外航空がカナダ太平洋航空機の残骸を見ながら香港に向けて羽田空港を離陸。その約30分後に富士山の太郎坊という所で墜落事故が起きました。
さらにこの年の11月には全日空のYS11が松山空港沖で墜落するという日本における航空機連続事故の年でした。

今頃、こんなことを思い出すというのも、もしかしたら私にとってのヒヤリハットなのかもしれません。

ちょうど今、年末年始安全輸送総点検の時期です。

気を引き締めていかなければいけませんね。