コロナ明け、初めての日曜日

19日に県をまたぐ移動が解除された初めての日曜日の今日、ちょうど久しぶりに千葉へ帰って来ていた私は銚子電鉄を訪ねました。

コロナが明けたら世の中はどうなるか?
「どこかへ行きたい」という病気にかかっている人たちが一斉に動き出すに違いない。
でも、いきなり海外旅行はないし、飛行機に乗って遠くへということもないだろう。
まずは近隣観光地からお客様がごった返すことになるに違いない。
だとすれば、銚子電鉄でしょう。
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銚子電鉄がコロナ明けの最初の日曜日にたくさんのお客様にいらしていただいていれば、私の仮説は正しいと証明されるわけです。

私はそう考えていたので、自分の考えが正しいのか、実際に自分の目で見てみたくなったのです。

そう、何でも自分で動いて、自分の目で見て、自分の肌で感じる感覚というものが経営には大事だと思っているもんですから、実際に出かけてみたのであります。

午後の犬吠駅。
こんな感じです。
観光地のローカル線でこの状態なら「ごった返している。」と言えるのではないでしょうか。

犬吠駅の駐車場は満杯です。
売店売り上げも昨日今日とでものすごいことになっていました。

日中時間帯の何本かの列車を見ましたが、ごった返しているとは言っても2両編成で片道50名程度ですから、とても3密とは言えませんが、一人350円ですから銚子電鉄としては大きな収入です。
あとは、取りっぱぐれないようにしないと。

アイドルの袖山車掌さんが車内を駆けずりまわってお客様一人一人に声をかけて切符を売っていました。
頑張ってましたね。

銚子電鉄の精神は見習わなくてはならないと、あらためて感じました。

トキ鉄から乗務員と営業社員を観光のピークシーズンに研修に派遣しようと思います。
勉強になるだろうなあ。

コロナが明けて人々がどういう動きをするか。
やはり思っていた通りでした。
銚子というところは行き止まりの突き当りですから、観光ついでに銚子電鉄に乗っているという人はほとんどいません。いらしている皆さんのほとんどが銚子電鉄目当てで、銚子電鉄に乗りに来ているのです。
だから、別に電車で来なくてもマイカーで来たって一向に構わないと私は思います。
なぜなら、銚子電鉄はJRの一部ではありませんからね。

これから、おそらく千葉県や神奈川県、埼玉県などの近隣地域から観光客が出始めるでしょう。
特にこの7~8月の夏休みはそうでしょうね。
新潟県などの首都圏の外側の地域が恩恵を受けるのは、もう少し先だと思いますが、それでも海外旅行へは当分の間行けませんから、「どこかへ行きたい病気」の都会の皆様方は、まずは都心から日帰り旅行からスタートして、徐々に範囲を広げて新潟県など1~2泊の圏内に広がっていくでしょうね。

そういう人たちにどうやって情報発信をするか。
来ていただいた人たちに、どうやってお金を使っていただいて売上げを上げることができるか。
そのためには国のキャンペーンに合わせたどのような施策がプランできるか。

その辺りの戦略がきちんと組めるかどうかが一つのポイントになるでしょうね。

各地の海水浴場がこの夏は海開きをしないようですが、そんなことは現代の観光とは全く関係ありません。
昔ながらの海水浴が観光だと思っているのは、昭和の時代においしい思いをしたことが忘れられないおじいさん達だけで、今の若者たちは海水浴などしませんから、せいぜいホテルにプールがあれば十分だし、プールだって入らないかもしれませんから、海開きができないから観光客が来ないということは理由にはなりません。

策を練れない観光事業者の皆様方にとっては厳しい夏となるでしょうが、とにかく首都圏の観光地からまずは回復するという自分の考えが間違ってはなさそうだということを、銚子電鉄を見て私は確信しました。

新潟へ来る方々は、おそらくその10分の一ぐらいだとは思いますが、トキ鉄としては、そういうお客様をきちんとおもてなしをしていこうと考えています。