優しい2人を怒らないでね。

私は、釜石市内の三陸鉄道トンネルに子鹿が迷い込んで列車がおくれたという話を知りました。
祖父が新聞記事を読んでくれました。

トンネルに迷い込んだ子鹿を発見した運転手さんが列車のスピードをゆるめて子鹿とぶつからないようにして無事、トンネルの外に出すことができました。
すると別の列車がまたすぐに来て、トンネルに入ったそうです。

今度の運転手さんも徐行し、トンネルの外で待っていた親鹿のところへ子鹿を返してあげたそうです。
このため2台の列車とも次の駅への到着時刻がすごく遅れました。
でも、運転手さんは心がやさしい人なんだなあとうれしくなりました。

三陸鉄道の社長さん、2人の運転士さんを怒らないでください。
私も夏休みになったら三陸鉄道に乗って釜石の方へ行ってみたいです。
なぜなら子鹿に会えるかもしれないからです。

(宮古市 11歳 小学生)

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これは本日付の岩手日報に載っていた記事です。

この記事にお返事をするように、三陸鉄道の中村社長さんがFacebookにのせて情報発信されています。


▲Facebookにログインしてご参照ください。(Facebook会員以外の方はご覧になれません。)

ローカル鉄道が地域の人々に愛されているということは、こういうことなのではないでしょうか?
乗らなければダメ。
赤字だからダメ。

そういう尺度で物事を考えるとすれば、まあ、バスで十分でしょう。

でも、赤字か黒字かというだけで不要だと考えるのであれば、日本の田舎はみんな赤字ですから、要らない地域ということになります。
都会で稼いだ税金をつぎ込むだけですからね。

でも、そうじゃないと思います。
なぜなら、田舎ってよい所だからです。

こういうニュースを見ると、なんだかほっこりして、行ってみたくなりますよね。

それが田舎の価値であり、都会人には田舎が必要なんです。

そういう価値観を追及していかないと、田舎そのものが存在価値を失うと私は考えます。

鉄道会社は地域を代表する広告塔です。

まだ乗ったことはないけれど、乗ってみたいなあ。

そういう夢を都会の人に持ってもらえることは、やはり必要だと私は思います。

ただ、惜しむらくは地方紙。
今までもこういうお話はいっぱいあったのでしょうけど、全国区にはならなかったんですね。

今、SNSの時代になって、こういう情報が届くようになりました。

ありがたい時代ですね。

三陸鉄道。
夏休みになったらまた行きます。