機内誌パラパラの時間

最近では週刊誌も買わなくなりましたね。

もっぱらネット。

それはそれで良いのですが、ネットって興味があるものしか見ないですね。
最近では機械の方がお利口さんですから、過去の検索や表示を分析して、その人が興味がありそうなニュースや記事がポップアップしてくる。そうなると結果としてどんどん狭くなってきます。
ネットの時代で、以前とは比べ物にならないほどの情報量のはずが、入ってくるのは自分が興味がある、あるいは興味がありそうだと機械に判断された情報ばかりで、実際には広がっていないんですね。

そんな中、飛行機の中でふと目に着いたのが目の前のポケットにある機内誌。
お気に入りの連載物もあるので、飛行機に乗ると手に取ってパラパラとめくります。

興味のある記事もあれば、興味のない記事もある。
興味がないことでも目に停まるとパラパラ。
ふ~ん。
となって、とりあえず私のネットでは表示されないだろうことにも目を通すことになります。

こちらは全日空。
船の櫓を作るおじいさんのお弁当のお話。

なかなか面白い。

ネットにもこういう情報は出ているのでしょうけど、辿りつかないのです。
そういう、本当なら辿りつかないような、自分にとって興味も関心もないような情報が、ひょんなことから入ってくる。
自分という人間のキャパを広げるチャンスだと思います。

最近ではインバウンドの時代になりましたから国内線の機内誌にも外国語の記事が載るようになりました。
日本語と外国語で右綴じ左綴じの違いがありますから、反対側から開くと英語の記事になっています。

これも興味深いですね。

ふ~ん、英語だとこう言うんだなあ。

お勉強になりますね。

ところで今回、行きと帰りで別々の会社に乗って気付いたこと。
全日空ではほぼ日本語と同じ記事が反対側から英語で記載されています。
それに対して日本航空は日本語の記事と外国語の記事とでは社長のあいさつ以外は別物。

どっちが良いかは別として、へ~っという発見がありました。

機内誌というのは基本的には航空が社が就航しているような路線や地域の需要開拓という側面もありますから、情報に偏りがあることは確かなんですけど、それでも、自分の分野じゃない知識が入ってくるという点では勉強になりますよ。

Wifiが通じる時代になりましたから、飛行機の中でもネットだとは思いますが、たまには機内誌を手に取ってパラパラ見るのも良いもんだなあ。

と、そんなことを考えたのも、ネット時代ならではかもしれませんね。