キハ52 首都圏色 ラストラン

塗装変更に伴い、今週末11、12日の走行で、いすみ鉄道のキハ52が首都圏色でのラストランとなります。

いすみ鉄道では当初キハ52を一般色(オレンジ色と肌色のツートン)で復活させました。
その後、首都圏色(俗称タラコ色)に塗り替えました。
これは、お客様の年齢による愛着度を考慮したもので、当初は昭和30年代から昭和40年代にかけて全国で見られた国鉄一般色(ツートン)で走らせました。
どちらかというとおじさん世代が懐かしむ塗装ですね。
その後、塗り替えの必要性が生じたものですから、皆様方のご意見を総合して首都圏色(タラコ色)に塗り替えました。

首都圏色は昭和50年代から登場した色で、それまでの2色から1色にした理由は安いから。
当時の国鉄は赤字が深刻化していましたから、とにかくコストを削減しなければなりません。
ということで、1色に塗ったわけです。
なにしろ数千両の車両があったのですからね。

ということで、おじさんたちの世代にしてみたら首都圏色はコスト削減が目的の「手抜き」の産物であるわけで、それほど愛着もわかないのですが、40代以下の皆様方にしてみたら、物心ついたころから国鉄→JRのディーゼルカーの色はこのタラコ色ということになりますから、つまりは「懐かしい」のです。

このように、いすみ鉄道では2011年にキハを導入してからの8年間、おじさんたちにも若者たちにも親しんでいただけるということで、2つの色で走らせてきたのであります。(筆者の社長時代の判断です。)

ここへきて、かなり塗装が痛んでいることからクラウドファンディングで広く皆様方に資金を募りましたが、その中で、ご支援いただいている皆様方の多くが「一般色(ツートン)」が良いというご意見をいただきましたことと、そろそろお仕舞が見えてきたキハ52ですから、最後の塗装として、昭和40年代の登場の時の色がふさわしいのではないかということで、2色に変更するということになります。

いすみ鉄道社員ブログによると、掘り出し物のお宝類の販売もあるようですから、皆様、今度の土日は最後のタラコ色をお楽しみいただきたいと思います。

いすみ鉄道社員ブログ