勉強している人は読んでいる。

日本全国いろいろなところに「先生」と呼ばれる人たちがたくさんいらっしゃいます。

 

たくさんいらっしゃるということは、俗にいう「ピンからキリまで」いらっしゃるわけで、キリで良いという人は別ですが、その中でピンを目指そうとしたら、一生懸命勉強するしかないと思います。でも、勉強すると言っても学校で教わるような勉強では、ピンを目指す先生方の世界では通じませんから、皆さん見聞を広めるための勉強をされているのではないでしょうか。そして、そういう先生方ならこんな雑誌は必ずお読みになっていらっしゃるはずなのですが、日本全国のピンを目指す先生方はお読みになられましたでしょうか。

 

 

 

 

私自身勉強しなければならないと感じているのは、先日の読売新聞の政治面での記事もそうですが、このような「新春記事」の特集に、すでに辞めた人間である私のような者が、どうしてこれほど大きな記事にしていただけるのかということ。

それがよくわからないのですが、お仕事をいただくということは、私にとって新聞社や出版社はお客様でありますから、つまりは顧客心理というものがしっかりつかめなければ、先方様にとってご満足いただけるお仕事にはなりませんから、勉強しなければならないのです。

 

新春号の特集はシェアリングエコノミーとなっておりますが、いわゆるシェアリングエコノミーというのは、1台の車や部屋を何人かでシェアしましょうというように考えられております。でも、それは狭義のシェアリングであって、例えば、ローカル線というものをどうやってシェアするかを考えた場合、田舎と都会で一緒にシェアするということもあるのではないでしょうか。

 

過去の日本では、ローカル線は田舎の人たちが、どうしてよいかわからなくなって、持て余して、「要らないよ。」という結論が出て捨てられてきました。

都会から見ると、それはあまりにももったいないことですが、価値がわからない人にいくら言っても理解されません。

では、その結果としてローカル線を捨てたその地域が現在どうなっているのか。

今、よくなっているのであれば別ですが、どうにもならなくなって、今、地方創生の対象地域になっているのであれば、捨てる前に、自分たちが持て余しているローカル線というものを都会とシェアしてみるのも一つのシェアリングエコノミーのはずです。都会には色々な企業があって、いろいろな人たちがいますから、田舎の人間にはどうしようもできないことでも知恵は出てくるはずです。

 

ローカル線というのは、その多くが100年近くの歴史を持っています。

当然、建設当初の役割は終了しています。

では、建設当初の役割は終了しているからもう要らないのでしょうか?

時代が変われば使い方も変わります。自分たちの時代では使えないというだけの理由で捨ててしまうのでしょうか。

 

先人たちから受け継いだ鉄道というものを、自分たちで上手に使って、次の時代にお渡しする。

それが今の時代を生きている私たちの使命だと思いますが、そういうものも一つのものを複数の時代でシェアするシェアリングエコノミーなのではないでしょうか。

 

日本では、車やマンションの部屋などを複数人でシェアすることだけのように言われていますが、日本人には地域を超えて、時代を超えてシェアしていくことが苦手のような気がします。だとしたら、その部分が私たちが勉強しなければならないことなのでしょう。

 

シャッター街になってしまった田舎の商店街をどうやって活性化しましょうか?

そんな話が地方創生ではよくテーマになっているようですが、自分たちが商売をやらないのであれば、次に商売をやりたい若い人たちに譲れば商店街がつながっていくのではないでしょうかね。

そして、それがシェアリングエコノミーということだと思います。

 

商売をやらないにもかかわらず、裏に住んでいるから誰にも貸さない。自分たちも他へ行かず居続ける。

そんなことを言っているようでは、地方創生なんてありえませんね。

人口が減っていくという時代には、よそからの流入促進をしなければなりません。でも、自分たちの権利ばかりを主張して、流入促進にブレーキをかけているのですから、そういう所は残念ながら消えてなくなるしかないでしょう。

 

そして、国は、消えてなくなるような所に貴重な肥料をまくのではなくて、芽が出て膨らんできたところにだけ肥料をあげるようにしたら良いと思います。

 

地方創生に関して言えば全国均一の初期の種まきはもう終わりました。

これからは、芽が出るところと出ないところがはっきりしますから、芽が出ないところには肥料をあげても無駄ですよね。

いわゆる機会均等という意味での平等政策はもう終わりました。芽が出てうまく行きそうなところに、次の肥料を与えることが、新しい時代の平等だと思います。

そして、それが税金という公的資金どどうやて有効に使かうかというシェアリングエコノミーになるのです。

 

「シェアリングエコノミーと地域活性化」

 

これが私の結論です。