11月10、11日の2日間、札幌でのイベントに参加してまいりました。
私の友人たちが取り組む 「北海道鉄道観光資源研究会」 の年に一度の大イベントでしたが、天候にも恵まれ、大成功の裡に終了することができました。
ご参加いただきました皆様どうもありがとうございました。
研究会の皆様、本当にお疲れ様でございました。
さて、今回のイベントは2日間で2000人近くの人たちが入場されるという大成功だったわけですが、私がうれしかったのは、何と言っても小さな子供たちがたくさん来てくれて、みんな目を輝かせていたことです。

そのメインとなったのはこのNゲージの運転会。
ちびっこはもちろんですが、ママさんたちも目を輝かせていました。
そりゃあそうですよね。だって、やっているおじさんたちが皆さん目が輝いているのですから。
走っている車両は北海道のものばかりでしたが、ということは、北海道の鉄道に皆興味を持ってくれているということで、小さな子供たちが、やがて大きくなって、鉄道に親しみをもってくれたらいいなあと思います。
もちろん電車の運転会ばかりじゃなくて、研究会の会員の皆様方の研究成果である資料展示が実にすばらしく、ご来場のお客様方もじっくりと観察されていて、人数ばかりではなくて、来場者の会場全体の滞留時間が長かったのも成功だったと思います。




会場内のパネル展示を皆さんじっくりと読みこまれていました。
そんな中で私が一番気になったのがこの展示です。

東急の創始者である五島慶太氏の言葉です。
「北海道の民間人は政府に頼りすぎている。民間人が発奮し、自ら積極的に観光北海道の完成に取っ組むか、協力するか、どちらかをしなければいつになっても観光北海道は本物にならない。(中略) 誰もやらないから自分がやるのだ。」
これは60年以上前の五島慶太氏の言葉です。
五島氏は60年も前にしっかりと見抜いていたんです。
北海道民の弱点を。
だから、これだけ外国人が北海道にあこがれて、北海道を目指して大挙して訪ねてきているのに、自分たちの鉄道すら自分たちで何ともできない、いや、何とかしようとしないという体たらくではありませんか。
定山渓鉄道、いまのじょうてつバスのマークが東急と同じなのは、五島氏が札幌近郊の観光開発に力を注いでいたことを示しています。
今、ここで北海道民が、自分たちで何とかしようと奮起しなければ、北海道はやがてシュリンクしていくことだけは確かでしょう。
それも、60年などという長い年月ではなくて、多分10年か15年でしょうね。
そんなことを考えさせられた研究発表でした。
さて、皆さん、これからどうしますか?
他人事ではありません。
本州の皆さんにも同じことが問われているんですよ。
北海道の問題は、そのまま東京や大阪の問題でもあるのです。
「試される大地」ではなくて、本当は「試される内地」なんですから。
最近のコメント