運転再開した台湾国鉄宜蘭線

台湾の友人たちの投稿を見ていると、事故があった東部幹線・宜蘭線の新馬駅南行線は、本日24日の早朝から運転再開したようです。

 

8両編成すべてが脱線転覆した状況を考えると、現場検証等で復旧には時間がかかると思われていましたが、2日ほどで運転再開にこぎつけたことは、関係各所の皆様方の努力のたまものだと考えます。

この区間は東部の大都市である花蓮や台東へ向かう重要な幹線で、急峻な地形から高速道路が未開通で、鉄道の代替輸送手段がありませんので、つまりは鉄道が生命線のような所でありますから、国としても全力で復旧活動を行ったと思われます。

 

事故原因については様々な憶測が飛び交っているようですが、あくまでも「再発防止」という観点から、きちっとした原因究明を行ってほしいと思います。

「運転士が保安装置のスイッチを切っていた。」という報道がありますが、スイッチを切って運転した運転士を悪者にするのではなく、なぜそういう事態になったのか。また、なぜスイッチを切ったのに列車が走ることができたのか。なぜスイッチが切られているのに時速140キロものスピードが出たのか。そういう所にシステムとして改善すべきところはなかったのか。などなど、じっくりと検証していただきたいと思います。

 

なお、11月初旬に予定されておりました台北駅構内での「弁当節(駅弁まつり)」は中止になったとの報告を受けております。

 

残念ですが致し方ありません。

 

一日も早い原因究明をお願いしたいと思います。

1 個のコメント

  • 本当におっしゃる通りです。悪者を作るのではなく悪かった原因を明確にすることがプロの仕事。悪事を憎んで人を憎まずですね。