やばいことになってきたぞ。

時代とともに意味が変わったり、全く逆のこととして使われる言葉や価値観があるという話をしました。

 

本日のタイトル、「やばい」というのも私たちが若いころの意味と、今の若者たちが使う意味と、全く違っていますね。

 

例えば、「この料理、やばいね。」という場合は、私たちの年代の人間から見たら、「腐ってるかもしれない。」「食べない方が良い。」という否定的な意味で使いますが、今の若者たちは、「すごくおいしいね。」という意味になるようです。

 

昔は、あまり良い言葉ではなくて、どちらかというと隠語的な言葉でしたから、「やばい」などというと、先生や親に怒られましたが、今はあまりそういう隠語のような意味はないのかもしれません。

 

さて、では、今日、私が「やばいことになってきたぞ。」というのは何かというお話ですが、実は今日、ある発表があったんです。

 

本日のJR北海道の発表です。(←ここをクリック。)

 

「花咲線の普通列車を観光列車にする取組」

 

リンクを開くとPDFになっておりますので、皆さんご興味がある方は是非ご一読ください。

 

では、私が「やばいなあ。」と思うのは何かというと、私の年代ですから、もちろん肯定的な意味での「やばい」ではなくて、「まずいことになってきたなあ。」という否定的な意味なのであります。

それはなぜかと言うと、JR北海道のような大きな会社が、「普通列車だってゆっくり走ったり、途中で停車したりするだけで十分に観光列車になるんだ。」ということに気づいてしまったから。

 

お金をかけずに、今あるものを有効に使って、ちょっと工夫するだけで、鉄道はいくらだって観光資源になるんだということを、桑園が気付いてしまったのです。

大きな会社が、そういうことに気づいてしまえば、いすみ鉄道のような小さな会社は太刀打ちできなくなる。

だから、「やばい」のです。

 

でも、これって赤字で特別な観光用車両を走らせることができないと思われているJR北海道が、「普通列車に乗るだけで、観光列車気分ですよ。」と言っているのですから、若者的にも「まじ、やばい」ことで、なんだかおもしろくなってきたなあと、世の中が急速に、大きく音を立てて変わっていくのが、ここ数年北海道の観光列車の可能性を探る会議の委員をやってきた私にはよくわかるのです。

 

いやいや、それにしても、「まじ、やばいぞ。」

 

だって、ローカル線って、いろいろ奇天烈なことをやらなくたって、走っているだけで十分観光になるのですから。

そういうことが、大きな会社も気づくようになってきたということは、いすみ鉄道の影響力というのが全国に広がっているということになるのですから。

 

国と道と会社とがいろいろな話し合いを持っているようですから、皆さんも、JR北海道の取り組みから目が離せなくなってきましたよ。