さよなら「北斗」

明日3月17日はJRのダイヤ改正で、全国あちらこちらで大きくダイヤが変わります。

 

ということは、今日3月16日でさよならとなる列車があるわけでして、せっかく出張で北海道に来ているのだか、今日を最後に消えてしまう列車に乗りましょうということで、乗ってみました。

 

 

それが、この特急「北斗」です。

 

北海道の大動脈である函館ー札幌間を走る特急列車は「北斗」と「スーパー北斗」の2種類ありまして、明日のダイヤ改正で、この「北斗」が「スーパー北斗」に統一されて無くなってしまうのですが、この車両も「北斗」として使用されるのは今日で最後とのことで、実は国鉄時代から長年親しんできた車両ですから、わたくし的にも思い入れがあるのでありまして、せっかくだから乗ろうかなと思ったのであります。

 

 

車内はシニアのツアー客が三分の一、外国人が三分の一、残りがその他の日本人という感じでほぼ満席でした。

 

▲はい、これが最終日の「北斗」の切符です。

 

最近はコレクションはせずに、写真に撮って終わりにしています。

 

こちらは国鉄時代の「北斗」。

長きにわたって活躍して来てくれたキハ183形です。

 

この車両は「北斗」からは引退しますが、網走方面でまだしばらくの間活躍しそうです。

 

▼同じキハ183形でも、一昨日のブログで紹介いたしました「スラントノーズ」のキハ183はこちら。▼

 

この「スラントノーズ」の方は、全車両引退となりますが、おとといのブログでもご紹介しましたように、この車両を保存しようという運動が、今、北海道をはじめとして全国各地で活発になってきています。

 

キハ183系を保存するためのクラウドファンディングはこちら ←ここをクリック。

 

目標金額までかなり近づいてきましたので、皆さんぜひよろしくお願いいたします。

 

でもって、この目標金額というのは先頭車2両を保存しましょうということなのですが、おとといのブログでも申し上げましたように、この183形は、私は是非1編成残してほしいんです。

なぜなら、1編成残しておけば、あとでいくらでも復活させることができるからで、特急形車両というのは、先頭車だけ1両あっても走らせることはできませんから、公園に飾っておくだけしかできないのですが、1編成あれば、観光列車としても使えるからです。

 

今、JR北海道というのは実に厳しい環境にあるわけですが、私の希望的観測では、数年後には必ず経営状況が好転し、上昇気流に乗ることができると考えています。会社がそういう状況を迎えるときに必要なのは、「シンボル」なんですね。

例えば、カルロスゴーンが日産を立て直すときに、「フェアレディーZ」を復活させることでシンボルを掲げ、社員の士気を高めましたが、JR北海道が危機を脱して上昇気流に乗る時には、やはり何かシンボルが必要で、それが、北海道生え抜きで長年北海道内だけで活躍してきた、このスラントノーズのキハ183形だと私は思うのです。

だから、きちんと1編成とっておきましょうよ、今の状況では会社としては保存できないかもしれないけれど、道民がここまで機運を盛り上げているのだから、地域に根付いた会社としてはそのぐらいやったってバチは当たりません。

 

それが、この間から私が言っている、「1編成丸ごとあげちゃいましょうよ。」ということなのであります。

 

なぜなら、この183系が登場した当時は、北海道の鉄路に対して会社も道民も旅行者も大きな夢があったはずなんです。

JR北海道がはばたく基本姿勢が、当時はこの車両に込められていたからで、つまりは、そういう「初心」を常に忘れないようにするということも、シンボルの大切な役割だからであります。

 

 

おととい秀逸だと書きました「北斗」の入場券、昨日ちゃんと買いましたしね。

 

あと、必要なのは、C62の3号機ですね。

 

あの子も立派なシンボルになりますから、やはり、その日のために大切に取っておきましょう。

 

皆さん、クラウドファンディング、よろしくお願いいたします。