春の予感

今日は3連休の中日。

昨日の夜中までの雨が嘘のように晴れあがりました。

 

お客様も多かったですよ。

 

 

 

こちらは大原漁港の港の朝市。

すごい数のお客様でごった返していました。

 

 

 

 

そりゃそうですよね。

だって、これだけの素材があるのですから、都会人にとっては魅力的ですよ。

 

 

でも、最近の朝市は少し様子が変わって来ていて、このようにセットで販売した商品を、その場でバーベキューにして食するのが人気なんです。

考えてみれば朝市ですから、まだまだこれから観光をするわけで、魚を買っても家に帰るまでに時間がありますから、だったら食べて行っちゃおうというのがお客様のニーズなのです。

そこをすかさず商品を変えて販売するところはなかなかだと思います。

 

 

バーベキューだけじゃなくて、こうやって各所にテーブルが設けられて、その場で食べるスタイルが主流になって来ています。

そして、食べておいしかったら買って帰る。

これが観光だと私は思います。

大原の皆さんは流石ですね。

 

全国共通の現象ですが、ローカル線というのは入口の自治体の人は奥に入って行く鉄道にあまり興味を示しません。なぜなら、日本全国の人は皆さん必ず東京や大阪などの大都市を向いていますから。

それに対して、内陸の自治体の人たちは、鉄道がなくなってしまえば陸の孤島ですから、存続運動も熱心なところが多かったというのがローカル線の歴史です。

この法則から言えば、大原の人たちは内陸に入って行くいすみ鉄道に興味がなかったと思います。

これは私の勘繰りですが、大原の人たちはかなりいすみ鉄道に刺激を受けたのではないでしょうか。

 

つまり、いすみ鉄道なんてどうでもよかったのに、そのどうでも良かったいすみ鉄道がこんなに注目されるようになったということに敏感に反応して、「俺たちも負けてられない。」と団結して始めたのがこの港の朝市で、もともと漁師町の気質がありますから、みんなでワイワイやりながら、あっという間にビジネスモデル化してしまった。これがわずか数年で港の朝市がここまで発展した理由だと私は考えます。

だとすれば、この港の朝市の賑わいは、いすみ鉄道効果なのです。

 

と、まあ、これは私の勘繰りですから気にしないでいただきたいのですが、事実として言えることは、4年ほど前は何もなかったんです。つまりゼロだった。それが数年で経済が生まれて、お金が回るようになった。閑古鳥が鳴いていた商店街が少し活気が出て来たということは、まぎれもない事実なのであります。

 

 

さて、国吉駅に目を転じると、列車から観光客がたくさん降りてきました。

列車はこの駅で10分停車。

いすみ鉄道に数人いるイケメン運転士さんが女性のお客様に囲まれています。

 

「お客様、当社はお客様と職員の間の恋愛は自由ですので、どうぞ積極的に。」

そう言おうと思いましたが、野暮ですね。

私が余計なことを言わなくても、いろいろな所で現在進行形のLOVEもあるようですから。

何しろ、出雲大社のご利益がある路線ですからね。

 

 

さてさて、こちらではおじさんに混じって鉄子さんたちがカメラを向けていますが、その先には・・・

 

 

キハ28を先頭にした急行列車が到着してきました。

 

 

するとカケス団長が、「べんと~、べんと~」と威勢の良い掛け声で弁当を売り歩きます。

 

今、弁当の立ち売りは日本で数か所だけですが、そのうちの一か所が国吉駅なのです。

 

 

ところがよく見ると、カケス団長もイケメン運転士さんに負けていませんね。

女子軍団に囲まれて記念撮影です。

 

運転士さんはイケメンで勝負していますが、団長の場合は「い鉄くん」でチヤホヤされているだけですからね。

 

 

まあ、でもお弁当が売れればそれが一番ですね。

おかげさまで本日はお昼前に完売となりました。

 

というのも、賢明なる読者の皆様はすでにお気づきのことと思いますが、実は昨日から始まった新ダイヤは、国吉駅でちょうどお昼時に駅弁が売れるように設定してあるのです。(笑)

 

 

ホームの裏手の原っぱでは応援団の皆様方が春の観光シーズンに備えて整地作業をしてくれていました。

皆様、ご苦労さまでございます。

 

さあ、春はもうすぐそこまでやって来ていますよ。

 

明日も休日ダイヤで皆様をお待ちいたしております。