沖縄を軽々しく口にする日本人。

昨今の報道を見ていると、日本人は「沖縄、沖縄」と軽々しく口にしすぎる気がします。

 

騒いでいる中心層は全学連世代で、その昔ヘルメット被って角材振りかざしてK察とけんかしていた皆さんのなれの果てのようで、ひとつのイデオロギーの象徴として沖縄を口にしている。

政府のやっていることはけしからんとか、沖縄県民の気持ちを考えろとか、言っているわけですが、私としてはそういう人たちに、ではどれだけ沖縄のことをご存知ですか? 沖縄に友達がいますか? 年に何回沖縄へ足を運んでいますか? と質問してみたいのです。

 

ローカル線も同じで、行ったこともなくて、乗ったこともなくて、ローカル線はこうあるべきだなんて言っているのもだいたいこの年代。

来たことがある人でも、「そういえば木原線の頃乗りました。」などという程度で、いすみ鉄道はこうするべきだなどとのたまうわけで、頻繁にいらしていただいている方々は、実情をよく知ってくれているわけですから、わかったようなことは言いません。

 

私だって、沖縄県民ではありませんから、沖縄県民の気持ちなど到底わかるはずもありませんが、少なくとも離島を含めて沖縄へは50回ぐらい行っていますから、実際に何度も行っている人間としては、軽々しく沖縄を口にすることなどできないという気持ちなんです。

 

でも、実は東京の人、特に若い世代の人たちは沖縄が好きで、沖縄にあこがれているというのも事実でありまして、そういう人たちは、私も含めて、実際に沖縄を軽々しく口にするというのも事実なのであります。

 

つまり、どうせ沖縄を口にするならば、えらそうにイデオロギーを振りかざしてわかったようなことを言うのではなくて、みんなで笑顔になるように口にすればよいわけで、それをいすみ鉄道でやってみようかなどということを今考えているのであります。

 

島ラッキョウでしょ。

石垣牛に大東マグロのお寿司でしょ。

そして、沖縄そば。

どうせ軽々しく沖縄を口にするなら、おいしい沖縄を口にしましょうと、都内の高級沖縄料理屋さんで打ち合わせを兼ねて試食会。

 

夢中になって食べていて、途中で気が付いて写真撮影。

正面の人が仕掛け人ですが、一応顔モザかけておきます。

打ち合わせですから、飲み物はサンピン茶ですよ。

 

なんの打ち合わせかって?

 

いすみ鉄道のレストラン列車で沖縄料理を出せないかどうかという打ち合わせです。

 

その理由は日本人にもっともっと沖縄を口にしてもらいたいから。

 

おいしい沖縄を食べてもらい、沖縄に興味を持ってもらい、沖縄を知ってもらいたいから。

沖縄には鉄道はないけれど、千葉県で沖縄を乗せて鉄道が走っても良いのではないでしょうか。

 

そんなことを考えております。

そう、夏休み前のシーズンオフは、実は秋以降の仕込をする大切な時期。

こうやって、いろいろな可能性を探りながら、あちらこちらを彷徨っているのもお仕事なのでございます。