山形鉄道 陣中見舞い

今日は山形に行ってきました。
わが朋友、山形鉄道の野村社長を陣中見舞いです。
実は、山形鉄道は台風8号の余波による大雨で線路が流されたところがあって、おとといから不通になっています。
ローカル線は大雨などの災害で被災すると、そのまま立ち上がれなくなってしまう例も昨今はあることから、「これは大変なことになった。何とか力にならなければ。」という思いで、甘い甘いもなかをもってさっそく長井にやってきたのです。
大雨は台風がまだ九州にいた9日の夜から10日の朝にかけて降って、その影響で河川が氾濫して鉄橋が流されたというニュースを聞いて、さぞかし大変なことだろうと思ったのですが、不幸中の幸いと言っては何ですが、小さな鉄橋の手前の盛り土の部分が約20mほどえぐられて、線路は宙刷りになってはいるものの、被害は最小限に食い止められました。
10日の早朝に被害が判明し、山形鉄道は10日の始発から不通になりましたが、10日の夜には代行バスのダイヤを組んで準備を整えて、昨日11日の始発から代行バス3台で高校生の通学輸送を行い、すぐに輸送の使命を再開。昨日中には関係各所と話を付けて、復旧工事の段取りをスケジュール化し、20日までに工事を完了。21日に試運転を行って、22日から全線で運転再開するという発表を行いました。
野村社長の決断力とリーダーシップに脱帽です。
まして、山形県知事が昨日視察に訪れ、その場で復旧のための交渉をしてOKを取り付けたようですから、野村社長のパワーはすごいですね。
もちろん、このスピードで運転再開のめどを付けるということは、沿線市町村の関係者の皆さま方も、しっかりと山形鉄道を支えていることがよく理解できますね。
こういう災害は明日は我が身ですから、いすみ鉄道もいつ同じようなことが起きるかわかりません。
千葉県も沿線市町も、いすみ鉄道をしっかりサポートしてくれていますから大丈夫だとは思いますが、その時になって「いすみ鉄道なんかなくてもよいよ。」と言われないように、ふだんからしっかりやっていなければならないと肝に銘じましょう。
とはいえ、デスティネーションキャンペーンの真っ最中で、特産品のおいしい果物の季節に数週間も列車が動かないのは観光としては大きな打撃です。予定していた収入が入らなくなるのですから、経営的には大変なことなんですね。
皆さま方のご支援をよろしくお願いします。

[:up:] 山形鉄道の列車は長井駅から終点の荒砥駅までの間を特別ダイヤで区間運転しています。

[:up:]赤湯駅から長井駅までの間は代行バスでの運転。長井駅で列車に接続します。


[:up:]小さな川なんですが、大雨で濁流と化し、線路の盛り土部分を破壊しました。近隣の民家にも大きな被害が出ています。

[:up:]同行の由利高原鉄道の春田社長も現地を視察。状況を把握していました。


[:up:]今朝の山形新聞。赤湯付近では大洪水になっていることが報じられています。

[:up:]ある朝、目が覚めたら列車が走れない。突然そんな厳しい状況に直面した野村社長を励まそうと、由利高原鉄道の春田社長と一緒に長井駅を訪ねたんですが、野村社長はとても喜んでくれました。
大した力にはなれませんが、私たちは常に情報交換し、励ましあっているんです。
ローカル線はつながっているんだ。
そう思うから厳しい仕事にも元気が出るんです。
皆さんも野村社長にエールを送ってください。