千葉の鉄道 その1 「佐倉のC571」

先日、このブログで昭和47年の鉄道百年イベントの話をしました。
首都圏各地で鉄道百年を記念したSL列車が走りましたが、私はお小遣いが限られていたので、八高線のD51(羽越本線のD51498とD511002)と、東海道線のC57(紀伊田辺から借りたC577)を見に行くのが精いっぱいで、千葉―銚子間で走ったC571は行くことができませんでした。
今思うと、何てもったいないことをしたんだろうと、悔やんでも悔やみきれません。
そう書いたのですが、それをお読みになった鉄道写真家の結解学(けっけまなぶ)先生が、先日いすみ鉄道を尋ねてこられまして、
「社長、千葉の鉄道の写真だよ。」と、アルバムを届けてくださいました。
見ると、そのアルバムの中にはすごい世界が広がっていました。
そこで、せっかくですから、皆様方とこのすごい世界を共有させていただこうと思い、本日から数回に分けて、結解先生が撮影された千葉の汽車の写真をご紹介しようと思います。
昭和が一杯詰まっていますが、50代以上の皆様には懐かしい世界であり、若い世代の皆様方には未知の不思議な世界だと思いますが、いずれにしても今となっては見ることができないワンダーランド。
どうぞご覧ください。(写真はクリックすると大きくなります。)

[:up:] 飯岡の築堤を銚子へ向かうC571が引く記念列車。
昭和47年10月。下の田んぼにもたくさんのファンが集まっているのがわかります。

[:up:] 物井―四街道間。後ろに見えるのは建設中の東関東自動車道。

[:up:] 佐倉を発車するC571。この辺りは機関区があったところで、今は宅地化されています。ライフの裏の駐車場になっているあたりです。

[:up:] キハ28を先頭に両国へ向かう急行「犬吠」。3両目にはキハ26が入っています。「犬吠」は「水郷」と併結され佐倉からは10両編成で走る姿が圧巻でした。

[:up:] 千葉―成田間のローカルは73系チョコレート電車。クハ79の木造最晩年の増備車です。よく見ると2両目には全金の張り上げ屋根車が。
SLばかりに気を取られていた私は、こういう電車には見向きもしませんでした。
この時の電化は千葉―成田間で、成田以遠の佐原方面と佐倉から先、総武本線の八街方面はまだ非電化でしたので普通も急行も気動車。時々DLが引く客車が残っていて、電車は旧国という、ごちゃまぜの何とも懐かしい時代でした。
結解先生の写真もそうですが、皆様からお寄せいただいている「千葉の鉄道」をテーマにした写真も合わせまして、10月ごろからキハ52の車内で「昭和の千葉の鉄道写真展」を開催予定です。
どうぞご期待ください。