木更津へ行ってきました。

今日は木更津へ行ってきました。
千葉興業銀行さんの木更津支店、君津支店のかずさ興友会さんの定期総会にお招きいただき、講演をさせていただきました。
木更津、君津地区は今、千葉県の中でも元気が良い地域で、活性化していますが、山を越えた大多喜町やいすみ市も、いすみ鉄道が火付け役となって活性化してきてますよ、という内容のお話をさせていただきました。
千葉興銀の皆様、かずさ興友会の皆様、本日はありがとうございました。

ところで、私は木更津が大好きな場所なんです。
今から50年近く前、ちょうど東京オリンピックの頃でしょうか、木更津に住んでいたことがあるからです。
当時は内房線は房総西線と呼ばれていて、蒸気機関車が真っ黒い煙を吐いて走っていました。
キハ35-900番台車がピカピカの車体を光らせて、子ども心に格好良いなあと思ったことをはっきりと覚えています。
私がいたのは巌根ですが、駅前のロータリーをボンネットバスが土ぼこりを上げて走り、煙突から火の粉を吹き上げながら列車が発車していく。
小櫃川の鉄橋へ向けてだんだんと小さくなっていく列車が、やがてカーブを曲がって見えなくなるまで見送っていたシーンを、今でも覚えています。
当時の私は4歳ぐらいでしたから、言うなれば私の鉄道の原風景が木更津なんですね。
だから、今日は木更津へ呼んでいただいてとてもうれしかったのです。
木更津での生活が無かったら、いすみ鉄道の社長になっていなかったかもしれない。
そう言っても過言ではないと思うのです。
私たち大人が、一生懸命頑張って、いすみ鉄道や小湊鉄道などのローカル線が「原風景」になるように、小さな子供たちを育てていくことが、ローカル線の未来を築いていくことなのです。
ふるさとの鉄道とそれを取り巻く風景や情景が、日本の財産だと、私は信じております。