2008年7月 三陸の旅

一番最近三陸鉄道を旅したのは2008年7月23日
前日に八戸線で久慈に入り、駅前のホテルに宿泊。
23日は朝から臨時快速列車の「リアスシーライナー」に乗って、三陸海岸を南に下った。

[:up:] 三陸鉄道北リアス線の北の玄関 久慈駅
三陸鉄道は旧国鉄時代に工事が途中で止まっていた未成線と呼ばれる区間をつなげて作られた路線で、トンネルと高架線が続く比較的近代的な線路が印象的な路線。
途中で停車した島越駅はトンネルとトンネルに挟まれた高架橋に駅がある空中の駅だった。

[:up:]島越駅 今回の津波で高架橋ごと流されてしまったらしい。

[:up:]田老駅 防波堤で囲まれた田老の町だったが、津波はその防波堤を乗り越えて町を全壊させた。築堤の上にある三陸鉄道の線路も津波で覆われたらしい。

[:up:]宮古駅 ホームでは三陸鉄道の職員の皆様方が列車を見送ってくれた。
この宮古駅を出てすぐに渡る山田線の閉伊川鉄橋も跡形もない。

[:up:]山田線 津軽石駅  この町も大きな被害を受けている。
三陸鉄道南リアス線の盛駅でリアスシーライナーを見送って、この日のうちに東京に戻るため、大船渡線の列車で一ノ関へ向かった。


[:up:]その一ノ関行の列車が気仙沼でしばらく停車。その時にホームに降りて写したのがこの写真。
大きな被害を受けた気仙沼。
この駅もホームも皆消えてしまったのだろうか。
記憶によれば、一ノ関から東北新幹線に乗って帰宅したのもつかの間のこの日の夜、久慈の近くで大きな地震が発生した。
確か震度6弱あったろうか。
翌日から三陸鉄道はしばらく不通になっていたと記憶している。
昨夜飲みに行った久慈の町中にある居酒屋は大丈夫だろうか。
1日違っていたらその店で地震に遭遇しているところだった、と思った。
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鉄道DVDのパシナ倶楽部では被災された地域の早期の復興を願って、1999年に撮影した三陸鉄道の「リアスシーライナー」を特別復刻再生産しています。
今回の震災で大きな被害を受けた南三陸町の志津川~気仙沼~陸前高田~大船渡~釜石~宮古~久慈~八戸と、寸断されてしまった線路が全区間収録されている映像です。
たいへん貴重な映像になってしまいましたが、ローカル線の現状として、三陸地域のみならず、日本全国、いつ、このような災害に見舞われるかわからないという恐ろしさを、自分が撮影した映像を見てあらためて感じます。
一つの記録映像としてご理解の上、ご乗車ください。
「リアスシーライナー」仙台→八戸 5巻セット(収録約9時間)
※本作品の売り上げ金の50%は義援金として被災された地域に送ります。