自社養成乗務員訓練生 説明会

本日、いすみ鉄道の自社養成乗務員訓練生第2期生の募集説明会を行いました。
場所は羽田空港ビッグバード会議室。
東京地区との地方からの参加者の便宜を考えた場合、羽田空港が一番便利な地点にありますので、昨年同様、羽田空港のビッグバード会議室で行いました。
本日の参加者は8名。
昨年の第1期生募集で皆様にはいすみ鉄道の取り組みがよく知られるところとなっておりますので、本日の参加者は最初からやる気満々の人が多く見られ、会社説明会であるにもかかわらず、履歴書持参で臨まれた方も数名いらっしゃいました。
いすみ鉄道の自社養成訓練生は、訓練費用の700万円をご自身で負担していただいて鉄道の運転士になっていただこうというもので、日本の鉄道では初の試みのため、昨年の第1期生募集の時点から、世間の皆様には賛否両論をいただいておりますが、鉄道のような古き良き時代を今に伝える運輸システムでは初めてかもしれませんが、航空業界のように世界の荒波の中で生きている業界では、自分でお金を出して免許を取ってプロになるということはあたりまえのことでありますから、何も驚くことではありません。
自分で訓練費を負担してプロの運転士になるということに驚きを感じる人がいるとすれば、それは、世界的に見てぬるま湯のような業界の中で延々と同じようなことをただただ繰り返してきた鉄道業界にどっぷりとつかっている自分を再認識していただくという以外に他ならないと、長年にわたり世界の航空業界で飯を食ってきたわたくし的に考えるだけのことです。
本日出席していただいた方は40代から50代のおじさんたちですか、その中で、自ら船舶や航空機のライセンスを取得し、プロの道を目指してきた方も複数いらっしゃいましたので、私が何を言わんとしているのか、インターナショナルな感覚から直観的にご理解いただいている方もいらっしゃいました。
 簡潔に言えば、ヨーロッパでは、ローカル線やトラム(市内電車)の運転士さんは、一般企業を退職した方々の職種であり、50歳だから免許をとれないとか、安全性をないがしろにするとかいうこと自体が、日本の閉鎖性を象徴しているということを感覚的にご理解いただいた上で、50歳の再挑戦に自らのリスクで臨んで行こうという姿勢を感じる皆さんでした。
私は、いすみ鉄道という職場を通じて、職業で自己実現することができる人を一人でも多く育てていくお手伝いができればということを考えています。
この世に生を受けたことのありがたさを真摯に受け止め、自分が、地域社会にどれだけ貢献できるかということを真剣に取り組んでいただける方は、いすみ鉄道に是非いらしてください。
訓練費の700万円がないからといって門前払いするつもりはありません。
運転士以外にも、構内作業員(車両検修係)や工務課要員(保線、電気信号関係)、列車指令員などいろいろな職種で、皆様の可能性にチャレンジしていただきます。
ただし、給料は安いし、他の条件は良くないですよ。[:楽しい:] 給料や待遇などの条件闘争を卒業した皆様のみお集まりください。
明日は大多喜で説明会を行います。