初売り報告

お正月3が日、房総は好天に恵まれ、とても温かで穏やかなお正月となりました。
列車の運転も順調で、たくさんのお客様にご乗車いただきましてありがとうございました。
国吉駅のムーミンショップ「ヴァレーウインズ」のお正月の営業日2日、3日が終了いたしました。
国吉駅にも新年からたくさんのお客様にお越しいただきましてありがとうございました。
おかげさまで、福袋は完売!
超限定ムーミン福袋は開店から30分ほどで売り切れとなってしまいまして、ご購入いただけなかったお客様にはご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。
ショップの売り上げも当初の予測の2倍近い金額となりました。
帰省しているお孫さんを連れていらしていただいた地元の皆様や、ご旅行の途中に立ち寄っていただいた方、一日乗車券で途中下車を楽しまれていた方など、たくさんのお客様が様々な形でご来店いただいたことで、ショップ運営の方向性も見えてきたように思います。
[:down:]写真は1月2日の国吉駅。お正月にこんなにたくさんの人がいる国吉駅は初めてだと地元の皆さんが喜んでおられました。


私が物販の試金石として設置した国吉駅のショップは開店から3か月が経過し、売り上げの数字も安定して推移しておりますので、今後の計画など、具体的なプランを練っていく基礎が出来上がってきたと実感しております。
いすみ鉄道の今年の運営計画は次の通りです。
1:国吉駅ショップの営業日の拡大。
現在、土日祝日のみの営業となっておりますが、春の観光シーズンに合わせて営業日を拡大していきたいと考えております。毎日というわけにはまいりませんが、できるだけ多くのお客様にご利用いただけるように計画中です。
2:大原駅構内に売店の設置
ガランとしている大原駅のいすみ鉄道改札口前に売店を設置してお土産物屋さんを開店したいと考えております。ここにショップを設けることで、いすみ鉄道ばかりでなく、外房線のお客様の利便性を図るとともに、大原駅前の活性化の一助になればと考えております。
3:イベント用車両の導入
今年、鉄道車両の車検に当たる全般検査を受ける車両が2両あります。これは、再生期間中ということで新規車両の導入が遅れているため(決断できないため)、本来でしたら廃車にするべき1両をもう一度車検を通さなければならないことによるものです。
このため、新型車両が導入された時には廃車となる車両に6年間の車検費用をかけるのはもったいないので、イベント用として営業できる車両として車検を取って、今後6年間使用していこうというものです。
どのようなデザインになるかは未定ですが、先日来訪問しているJR九州の旧型車更新→イベント車両化という手法を取り入れて、いすみ鉄道も「もっともっと乗って楽しい」鉄道になるようにしたいと考えています。
4:地方催事への出店
昨年、いすみ鉄道は合計33日間、各地でのイベントに参加し、広報並びに物販を行い、売上のUPに努めてまいりました。
今年は、この催事にもっと力を入れて、各地でムーミン列車のご紹介と物販を行ってまいります。その最初となるのが3月の銀座三越でのムーミンフェア。現在、催事用にムーミンといすみ鉄道のコラボ商品の開発を急ピッチで進めております。
5:204号車の活用
長い間休車中になっておりました204号車が正式に廃車となります。この車両を活用して何か活性化と売り上げアップにつながるビジネスを考えています。
現時点ではまだ具体的なプランはできておりませんが、皆様からのアイデアをお待ちいたしております。
以上が今年のいすみ鉄道の事業計画です。
繰り返しになりますが、私の社長としての基本方針は「鉄道は安全で正確に、できるだけローコストで運転する」「鉄道会社という看板を地域の広告塔として広く告知し、その力で経済を活性化」という2つを同時に行っていくこと。
簡単に言えば、「鉄道会社が商品を販売し物販で鉄道事業の赤字を補うこと」です。
いきなり黒字転換できるようなウルトラCは存在しませんが、公共交通機関としての地域の足を守るためには、地域にゆかりのある商品をできるだけ多くの皆様にご紹介して、お買い上げいただくことが一番の近道であると考えております。
そのための数字の根拠となるのが国吉駅での過去3ヶ月間の売り上げということです。
「国吉でこれだけ売れるのだから、他へ行ったらどうなるか」ということが、皆様にもわかりやすくご説明できるようになり、私にとってとても良い正月を迎えられたことに、大きく感謝いたしております。
何しろ、田んぼの中の無人駅でお店を作り、それも土日しかやらない。しかも1日6時間だけの営業で、売上が1か月100万を超えるのですから、大原駅や百貨店でやったらどうなるか、見えてくるでしょう。
ということで、本年もいすみ鉄道をどうぞよろしくお願い申し上げます。