皆さん、「機回し」という言葉をご存じでしょうか?
機回しの「機」は機関車の「機」。
機関車を回すから転車台のことですか?
そう思われる方も多いかもしれませんが、違います。
正解は機関車を反対側へ付け替えることです。
大井川鐵道ではパーシーもトーマスもSLもELも、先頭の機関車が後ろに連結した客車をけん引するスタイルの列車です。
こういう列車は今の日本では貨物列車以外にはほとんど見られなくなりまして、日常的に運転されていて乗車できるのは大井川鐵道ぐらいなものですが、なぜ見られなくなったかというと、それは終点に着いた時にすぐに折り返しができないからです。
電車やディーゼルカーでは列車が終点に到着すると、運転士さんが列車の反対側へ行って乗り換えるだけで折り返し運転ができます。
編成の両側に運転席がありますから、5分もあれば折り返し運転が可能となります。
ところが、先頭に付いた機関車が列車を引っ張る大井川鐵道のようなスタイルの列車では、終点に到着したら機関車を反対側に付け替えなければ戻ることができません。
これを防ぐために、大井川鐵道では先頭にきかんしゃパーシーやきかんしゃトーマス、あるいはSLやELを連結した列車の一番後ろにもう1両EL(電気機関車)を連結して走っているのですが、こうすれば川根温泉笹間渡で機関車を付け替えることなく折り返し運転が可能となります。
ところが、この4月5月はある事情からきかんしゃパーシーが1台で客車をけん引する列車が平日の運転日を中心に走ります。
そうなると、後ろに電気機関車が付きませんから川根温泉笹間渡まで乗り入れることができなくなって、きかんしゃパーシー号は家山駅での折り返しとなります。
そして、家山駅でパーシーを編成から切り離し、列車の反対側へ付け替える作業が発生します。
つまり、「機回し」を行うのです。

先日、ちょっとだけそれをやってみたのですが、これが意外と人気でして、家山駅で停車時間が長くなるためにたっぷりと写真を撮る時間があるのと、パーシーを切り離して反対側へ連結するシーンが見られるため、ホームで皆さんたっぷりとお楽しみいただけるのです。


こんな感じのシーンが4月5月の平日運転日限定で見られるのです。
どうですか?
おもしろそうでしょう。
東北新幹線と山形新幹線、秋田新幹線の連結の儀式が見られる福島駅や盛岡駅では、多くの皆さんがカメラを構えているシーンをご存じの方もいらっしゃると思いますが、鉄道ファンじゃないふつうの皆さんでも連結は大好きですからね。
しかも、家山駅には転車台がありませんから、新金谷へ戻ってくる列車はパーシーが反対向きで走ってくるのです。
そう、パーシーやトーマスはタンク機関車と呼ばれるタイプの蒸気機関車で、後ろに石炭と水を積む炭水車がありません。
ということはバック運転が得意な機関車なのです。
日本でもイギリスでも、大幹線を走る機関車ばかりではなく、短い路線を頻繁に行ったり来たりするために作られた小型のSLがタンク機関車で、トーマスやパーシーのような機関車には最適なお仕事なのです。



ちょっと驚きのこんなシーンも見られちゃうかもしれませんよ。
(機関車と客車の間のドアは閉めて運転しますのでご了承ください。)
4月5月の平日運転日、家山折り返しがパーシーの単独運転日となります。
このチャンスにぜひ乗りに来てくださいね。
ふだんはなかなか見られないバック運転も絵になりますよ。
詳しくは大井川鐵道のホームページでご確認ください。
なお、大井川鐵道ではご家族で1BOXを占有できるプランも好評発売中です。
お得な料金で大人4名までご乗車いただけますし、もちろん2~3名でご乗車いただいても他のお客様と相席にならないという確約プランです。
こちらもホームページでご確認ください。
皆様方のご乗車をお待ちいたしております。
時刻表・運行スケジュール – 大井川鐵道 DAY OUT WITH THOMAS
▼機回しのイメージはこちら
機回し イメージ- Wikipedia
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