今度の土日は「新米列車」

いすみ鉄道沿線は有数の米どころです。
特に、新田野から上総中川にかけて、旧夷隅町と呼ばれる範囲は、国吉米といって、皇室への献上米として珍重されるほどおいしいお米の産地です。
ということで、いすみ鉄道では、今度の土日(13・14日)に、このいすみの新米を列車の中で召し上がっていただこうという「新米列車」を運転いたします。
そして、その「新米列車」を運転する運転士さんも「新米」です。
こう申し上げたところ、朝日新聞さんが先日、9月6日の千葉版で取り上げていただきました。

いすみ鉄道にとっては、とてもありがたいことです。
なぜなら、「国吉のお米は美味しいですよ。」といくら大きな声で言ったところで取り上げてもらえませんが、いすみ鉄道が「新米列車を運転します。」と言えば、新聞が取り上げてくれるわけですから、これこそが、私がいつも申し上げている「ローカル線の可能性」であって、ローカル線をうまく使うことができれば、その地域が浮上するチャンスがあるということなんですね。
いすみのお米は本当においしいから、いすみ市だってJAだって、一生懸命いすみのお米の宣伝をしているのですが、なかなか東京まで声が届かない。仕方がないから都内へ出かけて行って、お米を無料で配ってみたりするけど、そんなことでは直接的な効果が図れないわけですが、いすみ鉄道が「新米列車を運転します。」と言えば、新聞に書いてもらえるわけですから、声が届きやすいんですね。
もっとも、どうしたら新聞に取り上げてもらえるか、私も一生懸命考えているわけで、それが、「新米列車を運転する運転士も新米ですよ。」ということ。
どうです、オヤジ的なダジャレのノリですが、結構良いでしょう。
もっとも、新米運転士といっても、国交省の免許は昨年取得していますから、運転に不安はありませんのでご心配なく。
免許取得後もたっぷりと時間をかけて訓練をして、今回めでたく独り立ちした「新米さん」なんです。
いすみ鉄道の自社養成運転士は40歳過ぎの社会人から採用していますので、どうしても自分の考えにこだわる傾向がありますから、免許を取得した後でも、一人立ちまでの期間をたっぷりとって、自分の考えに固執しない運転ができるようになるまで「見習い運転士」としているわけです。
そういう長くて厳しい訓練期間が終了して、独り立ちしたのですから、運転技術も確かだということなんですね。
鉄道の運転士になるということは、会社としてもそこまで慎重に考えているわけですが、そういうことを自分の体で覚えるようになった彼らは、これからどんどん成長していくこと間違いなしですから、お米と同じように「新米」というのも今だけなんですね。
いすみ鉄道の新米列車はご予約不要の先着順です。
皆様どうぞ、おいしいいすみ鉄道沿線のお米を列車の中でお召し上がりください。
詳細につきましては、いすみ鉄道ホームページのトピックス欄 をご参照ください。