本日のお客様

今日は静岡県の県会議員の皆様方が研修の一環として大井川鐵道に視察に来られました。

大井川鐵道の現状と課題について、いろいろと正直にお話をさせていただきました。
カッコつけてもしょうがありませんから、正直に。
もちろん将来への施策についてもお話しさせていただき、大井川鐵道の将来は明るいということ。ただし現状は厳しいので引き続きご支援をお願いしたい。富士山のてっぺんに登ることばかり目指していて、足元の石ころに躓くようなことがないようにしないといけませんからね。

今日私がお話しさせていただいたことで2つ、皆様方にご共感をいただいたことがあります。

1つはブルートレイン構想。
蒸気機関車を知っている世代は皆さん60代後半から70代になられていますので、だんだん先細りになります。
それを補うためには50代以下の皆様方に向けた観光列車として、ブルートレインをやっていきたい。
そう申し上げたところ、皆さん、ピクリとしましたね。
そのピクリを私は見逃さなかったのです。
静岡県はご存じ東海道線が走っています。東海道線と言えばブルートレイン。
これは静岡県の方であれば鉄道好きじゃなくても思い出されるはずです。
その東海道線から分岐する大井川鐵道ですから、ブルートレインがぴったりなのです。

2つ目は静岡県民の県民性についてです。
これは私が1年静岡に住んで気づいたことなのですが、静岡県民は皆さんのんびりしている。
豊かだからでしょうね。
江戸時代から人やモノの交流が盛んで、徳川のおひざ元として栄えている。
現代でも気が付けば新幹線が通っていて、気が付けば高速道路が走っている。
他県だと知事が何十回も陳情してやっと新幹線が通ったところがあるというのに、そんなことしてこなくても自動的に新幹線も高速道路も通っているのですからね。
私がそう申し上げると、皆さん、うんうんとうなずかれていました。

では、現状はどうでしょうか?
私が子供の頃は、静岡と言えば果物。
みかん、苺、メロン。
みんな静岡が一番でした。
お茶もそうですね。

東海道線の電車が緑とオレンジなのは、静岡へ行く電車として「お茶とみかん」をイメージしているからですが、おそらく静岡県民はそんなこと気づいていませんよね。
どうしてか?
そんなことどうでもよいんですよ。
そんなこと気にしなくても、豊かだから食って来られたからです。

で、結果としてお茶もみかんも苺もメロンも、全部他県に抜かれているのです。

先日もテレビでやっていました。
お茶の生産量が2位だか3位だかに後退していると。
だけど、じゃあどうするんですか? という具体的な動きがないのです。

大井川鐵道もそうなんですが、誰かが何とかしてくれるとでも思っているのでしょうか。
中には私に向かって「鳥塚さんが社長に来てくれたから、もう大丈夫ですね。」という人もいます。

何言ってんだろうね、この人たちは。

率直な私の感想です。

誰かが何とかしてくれるということでは、今の世の中どうにもならんのですよ。
自分たちで何とかしないと。

そういう気概のようなものを静岡県民からは感じないのです。

ということを申し上げましたところ、皆さん、うんうん、と頷かれていました。

気づいてるんだったら直そうよ。

と思います。

大井川鐵道は私の力ではどうにもなりませんよ。
地域の皆様方が死に物狂いで血の汗を流すぐらいなことをしなければ、どうにもなりませんからね。

楽観的なことは精神衛生上は良いかもしれませんが、皆様方が楽観的になりすぎると、私の精神衛生上良くないのであります。

県議の皆様、本日はお越しくださいましてありがとうございました。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。