今日は新幹線に乗りました。

今日は新幹線に乗りました。

トキ鉄管内の移動です。
糸魚川に仕事で行きまして、帰りに北陸新幹線に乗りました。


糸魚川駅構内のキオスクはセブンイレブンがやっていますが、18日から閉鎖中です。
セブンイレブンが閉鎖されているのは初めて見ました。


新幹線のホームもガラガラです。
向こうの自由席の乗車位置に1名いるだけです。


車内ももちろんガラガラ。
4号車自由席(定員100名)には私を含めて2人だけでした。

4月の下旬だというのに座席ポケットの車内誌には人が触った様子もありません。

これは大変なことになってきましたね。

何が大変かと言うと、キャッシュフローです。
駅構内の関連事業などを含めて鉄道会社は毎日の現金収入で成り立っています。
JRのような大きな会社はふだんから何億円、何十億円というお金を毎日回して商売をしています。
これは大きなお金ですが、そのために持っている設備もその分大きくなります。
つまり固定費が大きいのです。

新幹線も特急電車も通勤電車もどんどん新しくしてお客様に良質なサービスを提供する。
順調に行っている時はそれで全く問題ありませんが、絶え間なく設備投資を繰り返す経営では日々の売り上げ(キャッシュ)が入らなくなっても固定費だけは出て行きます。

トキ鉄だって日銭商売の構造は全く同じですが、高い料金をいただく車両を高額な投資で揃えているわけではありませんから、売り上げと投資の割合が違います。
そう考えると、JRは大変だろうなと思います。
まして、駅ナカなども閉店して売り上げも入らず、関連会社ですから家賃収入ももらえるかどうかわかりません。

一日も早くコロナが終息するのを待つばかりですが、ではアフター・コロナに以前のようにお客様が戻ってくるのでしょうか?
テレワークがこれだけ盛んになって、出張が中止になっても会議などどうにでもなることを国民が皆知ってしまったのですから、「大阪日帰り出張? 行かなくても良いよ。」となることは目に見えています。
ということは、どこまで回復するか、全くの未知数だということです。

向こう数年間ビジネス需要が回復しない。
もともと新幹線は高いから、観光客は高速バスや飛行機に流れる傾向がありました。
だとすると、「のぞみ」が1時間に12本などという時代ではなくなることは目に見えています。
当面はもしかしたら1時間に2本、せいぜい4本もあれば十分かもしれません。
それでも15分に1本ですから。

そうなれば当然、「リニアは必要ですか?」という話になりますね。

つまり、考え方が根本から変わるということです。

今まで最優良企業だと思われていた会社が、実は砂上の楼閣だったなんてことが見えてくるかもしれません。(たぶん)

ガラガラの座席をつぶして宅急便の荷物を積んで走る時代が明日にも来るかもしれません。
実際に飛行機はすでにそうなっていますから。

大きい装置を持っている会社と、小さい装置しか持っていない会社。
トキ鉄は入ってくるお金も小さいですが、その分固定費も小さい。
だから緊急資金調達をしなくてもなんとかあと半年ぐらいはコロナの終息を待つことができる。
もう2か月も新幹線がガラガラなのを見ると、大きな会社は大変だろうなあと思うのであります。

ところで今日は何のために糸魚川へ行ったのか、ですか?

スシですスシ。

糸魚川にはおいしい魚を食べさせる寿司屋がたくさんありますから。
というわけではなくて、スシはスシでも、こちらのスシでございます。

皆さん、夢と希望を持って前を向いて歩きましょう。