えちごトキめき鉄道の「雪月花」

えちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」が大躍進中です。

先月、しなの鉄道の軽井沢へ乗り入れましたが、今度は金沢まで入ります。
しなの鉄道は上田までは何度か乗り入れていますが、軽井沢となるとしなの鉄道全線を走ってしまうのですからね。
そして、今度は富山を通り越して金沢までですから。

私のころ、何度かトライしたことがあるのですが、当時は様々な大人の事情でできなかったんです。
富山の滑川、魚津まではできたんですけどね。
え~と、大人の事情の内容はここでは申し上げませんが、富山駅に入るのが難しかった。
で、代わりに455観光急行を急行「立山」として乗り入れたのです。

でも、しなの鉄道の軽井沢乗り入れといい、今回の金沢乗り入れといい、4社連携ですからね。
これは快挙です。
さすが、元北陸信越運輸局長の平井社長だからできることですね。
私にはとてもとてもできなかった。

一言で軽井沢乗り入れとか、金沢乗り入れとか言っても、簡単じゃないんですよ。

考えてみてください。
お料理をやっていただける事業者さんを探すのは並大抵ではありません。
最高級のおもてなしの主役ですからね。
そこら辺の仕出し弁当というわけにはいきませんから、とても条件が厳しいのです。
その厳しい条件をクリアして、たった1度のためにやっていただく事業者を探し出して、何度も打ち合わせに行ったりするのですが、搭載関係のコントロールも重要です。
例えば往路で使用した食器類を帰りどうしますか?
帰りに搭載するお弁当類や食器類はどうしますか?

雪月花にはスペースの余裕はありません。
会津若松乗り入れの時もそうでしたが、通常便じゃない列車を運行するときは地上部隊が車で並走するんです。
そして折り返し駅に到着したら使用済みの食器類を全部降ろして、代わりに帰路分の什器を搭載します。
また、さらに別の部隊が先回りして復路のお料理の受け取りや、復路便のお客様の受付などもしなければなりません。

裏方チームが走り回るのです。
乗務しているクルーだって大変です。
いつもと違う初めてのコースですから、観光案内の勉強も入念にしますし、駅間の時間配分も不慣れですからサービスのペース配分も難しい。
そして、並走する別部隊がちゃんと待ち受けてくれるかどうかも心配です。
途中で事故渋滞や高速道路のトラブルなどがあったりしたら間に合わなくなりますから。

そういういくつもの超えなければならないハードルがあって実現するのが臨時の乗り入れ便なのです。

「越中紀行」として魚津へ乗り入れた雪月花です。
この時は「黙って座れば2万円」という超人気のお寿司屋さんに何度も交渉してお料理をお願いしました。

で、今回の雪月花の金沢便の価格は往路が59800円、復路が56800円です。
そして、驚いたことに、予約開始当日に両便とも満席ですからね。
大丈夫かなと心配して気になっていたのですが、瞬殺でした。


こういう高額商品を販売するときには高付加価値をどうつけるかということが問われるのは皆様方もご存じだと思いますが、雪月花って、乗っているだけで大きな付加価値があります。
クルーも素朴で一生懸命です。
東京や大阪の超高級ホテルのような慇懃さはありません。

実に居心地がいいんですよ。
私も在任中に7~8回乗せていただきました。
もちろんちゃんとお金を払ってですよ。

これは私のポリシーなんですが、ちゃっかりただ乗りじゃあありがたみがわかりません。
自分でお金を払ってこそ、その価値がわかるのです。
そして、雪月花という列車はそれだけ「癖になる」のです。

その証拠にトキ鉄のサイトで見る12月、1月の予約状況。
いいですか、皆さん。
冬の日本海側の観光列車ですよ。
誰も行かないような一番難しい時期なんですが、これだけ埋まっているんですから、価値がわかる人たちが口コミで広めてくれているのでしょう。

ありがたや、ありがたやです。

こうなったら中間にもう1両連結して、3両編成にしたいですよね。

ということで、「雪月花」が大躍進中です。
乗りたくても席が取れない超人気列車は健在ですので、安心しました。

よかった、よかった。

雪月花チームの皆さん、寒くなってきましたけど、体に気を付けて頑張ってくださいね。
静岡から応援しています。

ていうか、こちらも負けないように頑張らないと。