夢の世界へようこそ

皆さん、初夢見ましたか?

いい夢見られましたか?

私は最近、夢か現(うつつ)かわからなくなることがよくあるんです。

よく見る夢はトイレの夢とタバコを吸う夢。(お食事中の方はごめんなさい。)

小だったり大だったり、その時によって違うのですが、とにかくトイレを探してる。
やっと見つけたトイレが汚かったり扉が無かったり、いろいろ困難な状況に直面して、「さあ、どうする?」。

私はたいてい、エイ、ヤ~!っと、そこで用を足してしまうのです。

そして目が覚める。

でも、ベッドではしてませんよ。
おもらしはしてません。

これははっきり夢だとわかる。

でも、厄介なのはタバコを吸う夢。

私は30の頃にタバコをやめました。
それまでは1日1箱(20本)では足りないような吸い方だったんですが、ある日を境にピタッとやめました。
どうやってやめたかは別の機会にお話をするとして、とにかく辞めてから30年以上の間、タバコは1本も吸っていません。
口にくわえたことも手に取ったこともありません。

たぶん。

たぶんというのは、何度も何度もタバコを吸っている夢を見るんです。

辞めた直後は見なかったんですけど、40代後半ぐらいから。
タバコをやめて15年以上経過した頃から、タバコを吸う夢を見るようになりました。
そして、その夢の中で思うんです。

「あぁ、ついに吸ってしまった。これで俺の禁煙記録も絶たれた。」

そして複雑な思いが頭の中を駆け巡るわけでして、いろいろ悩んだ末にどうなるかというと目が覚めて、「あぁ、夢か。」

でも、さらに厄介なのは、夢の中でタバコを吸って、目が覚めて「ああ、夢だったか。」と思っている夢を見るんです。

こうなってくるとなんだかわからないのです。

都会にいると全く気が付かないのですが、地方にいると喫煙者が多いんです。
会社でも4割か5割、あるいはそれ以上が喫煙者。
田舎モンはタバコを吸うんですよ。

でもって、会社は基本的に禁煙ですから、どこか必ず喫煙室というのがあって、小さな部屋で壁が黄色くなっていて、私は「反省室」と呼んでいる。
喫煙者は1本吸うのに7~8分。1日5~6回、あるいはそれ以上デスクを離れてこの反省室にいる。
就業中、合計すると拘束時間の1割近く。
年間何時間か、つまりはサボタージュ。
そういう人間が多いと経営者としてはとても気になるのが普通で、特にタバコを吸わない人間ですから、「おいおい、その時間どうするんだよ。」と社長は考える。

と、普通の社長ならそうなんでしょうけど、私は元喫煙者ですから別に人の煙は煙くない。
喫煙者で相手の煙が煙たいという人はいないと思いますが、私はタバコを吸わないけれど相手の煙は別に煙たくはない。
だから、ときどき、タバコを吸わないのに反省室に行ってみるんです。

そうすると、おもしろいことに気が付いた。

狭い喫煙室。
数人が煙を上げている。
まるで機関区のようだ。

で、老若男女、若手から部長まで、この反省室でいろいろな談義をしている。
それも職場の枠を超えて。
社員食堂とかない会社だから、もしかしたらこういう場所って、会社の中ではとても貴重な場所で、こうやってデスクを離れて反省室にいることはとてもクリエイティブな時間を過ごしているのではないか。

そんなことに気が付いたのであります。

そうしたら、目の前で煙を上げているキューロクが「社長も1本吸う?」
ある時はプハーっと煙を吐いているシゴナナが「社長も1本いかがですか?」

そこで夢の話が頭に浮かぶわけで、「本当に俺はこの30年間1本も吸っていないのだろうか。もしかしたら、あの時口にくわえて吸ったのではないか?」などと思い出して、ではあの時はいつかというと、いつなのかわからない。
頭の中がフル回転するんだけど、いつだかわからない。

吸ったことがあるのか、ないのか、いったいどっちなんだ?

と我に返ってみると朝だったりするのであります。

「何だ、夢か。」

だったら、どうせ夢を見るんだったら、こういう夢を見るのがよろしいのではないかと、私は思うのです。

令和5年のこの時代に昭和50年の夢を見ることができる場所があるってことは素敵なことだと私は思うのです。

昭和の時代と違って電車の中でタバコは吸えなくなりましたが、この夢を見続けたいと思いませんか。

現役で活躍する最後の国鉄急行形電車クハ455ー701を延命させよう

「あぁ、新潟へ行けば走ってるんだ。」
「今頃、雪が降ってるかなあ。」
「よし、今度乗りに行こう!」

そうやって遠くから思うことができるのも、走っていればこそですから。

夢か現(うつつ)か・・・
ではなくて、夢と現と、両方なのです。

そういう夢の世界が、実際にあるのです。

クラウドファンディング残りあと10日。
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