アメリカがイランの核施設を攻撃しました。
イスラエルはアメリカが作った国ですから、そのイスラエルがイランにやられれば、当然アメリカが出てくるのは見えているわけですが、実際に攻撃が始まると心配なことがあります。
それは、報復攻撃です。
とはいえ、イランがアメリカを攻撃する力はありませんから、どういうことが起きるかというとテロです。
今まで1990年代からアメリカが中東やアフガニスタンなどで武力を行使すると、必ずと言ってよいほどテロが起きてきました。
911でニューヨークのWTCビルに飛行機が突っ込むテロはまさしくその代表で多くの犠牲者が出ましたが、それ以外でも西側諸国の世界各地でテロが起きました。
そして、その度に大きな打撃を受けてきたのが観光業でした。
私は航空業界に長くいましたが、昨日まで満席だった400人乗りのジャンボジェットが、ある日突然お客様がいなくなるのです。
酷い時は10名とか。
まるでコロナの時のようですが、そういう状況がしばらく続いて、旅行業界は大打撃を受けてきたのです。
今、国を挙げて観光政策を取っていますが、その大前提となるのが世界平和です。
世界平和無くして観光はあり得ませんからね。
今、町中を歩いている外国人観光客が、ある日突然ゼロになるのです。
もちろん日本人も外国へ行かなくなります。
若い皆様方には信じられないかもしれませんが、日本国内で戦争やテロが起きなくても、空港や航空機を狙うのがテロですから、観光客はやってこなくなるのです。
ちょうどコロナの時のように。
実際に、わずか30年ぐらい前からそういうことがたびたび起きてきたのですから。
観光という産業はとても脆弱な基盤の上に成り立っているのです。


今のところ、日本はとても平和ですけどねえ。
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