今日はSLが故障しました。
朝、出区してきたらどうも給水装置に不具合があるらしい。
入換をしてホームに据え付けたものの、やっぱりこのままじゃ走れないということになりました。
SLはC10-8。
切り離して先頭に電気機関車を付け替えました。

「さくら」のヘッドマークを付けたE101。
車両課の人たちはEF65ブルトレ色の機関車で走らせようと考えましたが、今日は7両編成なので前後にE31形を付けるとけん引力が不足するので断念。
茶色いE101が先頭に立ちました。
SLは修理が必要なのですが、故障個所が給水装置なので、火が入っているため冷めるまで修理ができません。
そこで、SLをターンテーブルの位置へ移動させ、皆さんがよく見えるように展示状態にしました。
ちょうど観光バスが発着する場所の横です。
こうすれば、SLけん引の列車には乗れなかったとしても、目の前でSLを見ることができますね。
私が余計なことを言わなくても、鉄道部の連中がきちんとハンドリングしてくれました。
今日のSL列車には外人の団体が数十名乗っていました。
SLが故障し、急遽ELでの運転になる。
どうやって説明するのだろうか?
そう思ったので、
「外人がいっぱい乗ってるけど、もし説明が必要だったら私がするから呼んでね。」
駅の人たちにそう伝えました。
航空会社時代、飛行機にトラブルが発生して大幅に遅延したり、あるいは欠航となって他の会社の便へ振り替え輸送をした経験など何十回もありましたから、そんなご案内なら今でも特に考えることなくできますから。
でも、結局、私にはお呼びがかかりませんでした。
SLの修理はお客様が引けた夕方から取り掛かるとのことで、明日にはちゃんと直って運転できるようです。
つまり、各職場で職員がきちんと対応して、私はお呼びでなかったのです。
おもしろかったのは、沿線で撮影していた人からクレームの電話があったとのこと。
「SLを撮影しに来たのに、待っていたら電気機関車が来た。一体どういうことだ。」
という内容だったらしい。
「そいつおかしいんじゃないの? 先頭の機関車が何だろうと、お前には関係ないだろう。そう言ってやれ。」
私がそう言うと、その職員は笑いながら、「大丈夫ですよ。もう終わりましたから。」だって。
う~ん。
鉄道屋とか飛行機屋とか、現場の人間って、トラブルがあると「燃える」人たちなのですが、もちろん私もその一人。
何しろかれこれ40年近く現場に居るのですから。
でも、みんなきちんと持ち場で仕事をしてくれているので、私はお呼びがかからなかった1日なのでありました。

今日の最後部は西武カラーのE32でした。
せっかくSL乗車を楽しみにしていらした皆様、申し訳ございませんでした。
撮影の皆様方も残念でしたね。
また来てくださいね。
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