良いパンツと、悪いパンツ

本日はパンツの話。

60過ぎて5年間も単身赴任していると、いろいろなことがどうでもよくなってくるのであります。
若いころならまだしも、別に色気もありませんし。
でも、パンツには多少なりともこだわりというものがありまして、それはなぜかと申し上げますと、実はパンツには良いパンツと悪いパンツというのがありまして、今、こちらの家にはパンツが10枚ぐらいあるのですが、そのうち3枚ぐらいが良いパンツで、残りは悪いパンツなんです。

まぁ、悪いパンツといっても、このパンツを穿くと悪いことをしたくなるとか、そういうことではもちろんなくて、つまり、悪いパンツというのは、そろそろくたびれて来ていて、ゴムが緩くなっていたりわきが甘くなっていたり。
で、ときどき家に帰るときには、そういう悪いパンツを穿いていくことにしているのです。

なぜなら、良いパンツ、すなわちゴムがしっかりしていて脇もしっかりしているようなピシっとしたパンツを穿いていくとですね、家でお風呂に入るときに脱ぐわけですよ。
そして洗濯機の中に入れる。
で、家にあるパンツが良いパンツとは限りませんから、洗ってあった綺麗なパンツが悪いパンツだったとしたら、私は良いパンツを差し出して、悪いパンツを穿くことになるわけです。

で、何が問題かというとですね、例えば土曜日に家に帰って日曜日に単身赴任先に戻ってくるような場合は、洗濯が間に合いませんから、良いパンツを家に置いてきてしまうことになって、単身赴任先のお家には悪いパンツが一つ増えることになるわけです。

以前から時々お話していますが、私にはパンツマネージメントが必要なのでありまして、それは数のコントロールはもちろんなんですが、クオリティコントロールもしなければならないのであります。

でも、今回はビョーインが2日連続でありましたので、千葉の家に帰ったのも2晩でしたから、良いパンツを穿いて行っても、中一日で乾きますから、千葉に良いパンツを置き去りにすることなく、しかも洗濯したての状態でお持ち帰りしたのであります。

わかるかなあ?
この絶妙な計画性。

で、その時に愛しの人から「ねえ、このせっけん使ってみて。」とボディーソープのボトルを渡されまして、渡された方としては

「しまった。体をまともに洗っていないのがバレたか・・・」

つまり、「あなた臭いわよ」と言われたのではないかと思うわけで、でも、渡す方としては「私と同じ匂いのボディーソープを使って悪い虫が寄り付くのを防ぐように」という意図があるのかもしれず、つまり、ボディーソープを渡すという行為に、いったいどういう意図が隠されているのか、計り知れない大宇宙を彷徨うように、血迷った思考が私のエアヘッドの中を果てしなくぐるぐると回るのであります。

ところで賢明なる読者の皆様、「良いパンツと悪いパンツ」と聞いて、ビクッとした方がいらっしゃるのではないでしょうか?

どういうことかというと、つまり「勝負パンツ」のことかなあと。

昔の兵隊さんは戦地に赴くときにおろしたてのふんどしを締めていったという話を聞いたことがありますし、知り合いの白バイ隊員のお兄さんはいつもまっさらな新しいパンツを穿くという。
そういえば昭和の時代は「汚いパンツを穿いてると笑われるぞ。」とよく言われましたが、どうしてかというと、例えば外出している時に交通事故に遭って救急車でビョーインに担ぎ込まれる。
足を怪我してたら否応なしにズボンを脱がされるわけで、そんな時、汚いパンツだったらナースに笑われますからね。

まぁ、その他にも勝負パンツというのは「ここ一番のときに穿くパンツ」ということですから、では「ここ一番」とは何か?
カレーの専門店に行くときではないことは確かですが、人それぞれ勝負をするときがあるのでしょうね。

綺麗な尾根遺産とデートしてる時にチラリと見えたブラの肩紐にドキッとしたりする方もいらっしゃると思いますが、その時、どう見ても勝負下着だったら世の男性諸君は覚悟を決めなさいね。

できないだろう。
鉄分ばかりで色気のない皆様方には。

さて、私の勝負パンツはというと、実はあるんですよ。

長崎県の島原鉄道。
この駅はすでに廃線になったところですが、島原鉄道のこの車両は実は地元の高校生たちからは「赤パンツ」と呼ばれて親しまれているのです。

で、その島原鉄道が、この車両のデザインのパンツをオンラインショップで販売しているのであります。

これです!

そして、これが私の勝負パンツ。
ここ一番の時にはこのパンツを穿いて臨戦態勢に臨むのであります。(爆)

臨戦態勢って何だ?

つまり男として勝負を決めるときであります。

ところが、新潟から静岡への引っ越しの際にこの大事な勝負パンツがどこかに紛れてしまって、最近行方不明なのでありまして、ということは臨戦態勢になるような戦場に赴く計画は立てられないのでありますから、我が愛しの人が自分の匂いと同じ匂いをさせて悪い虫が点くのを防ごうと思ったとしても、それは取り越し苦労なのであります。

そういえば妙高の名産品の「かんずり」の会長さんが、私に必勝合格祈願のお守りをくれたのです。
唐辛子のお守りです。
「唐辛子をお守りにすると悪い虫が付きませんから。」だって。
私ってよっぽど悪い虫が付きやすくみられているのでしょうか?
見かけによらず意外と堅物なんですけどね。

でもまあ、良い虫には付いて欲しいなあ。
そしたら良いパンツの数が増えると思うんですけどね。

ということで、今夜は久しぶりのパンツマネージメントのお話でした。

Do’nt worry, I am wearing PANTS !

勝負パンツ、今度はいつ穿くかな・・・(当分ないな)

去年の12月のパンツマネジメントのお話
久々のパンツ・マネジメント | 大井川鐵道社長 鳥塚亮の地域を元気にするブログ (torizuka.club)